2010-05-09

SCA『没個性サイコ』の感想文

没個性サイコ
SCA
B003D5KIO2
ものすごく簡単に感想を記しておくと、音色とかフレーズとかリズムの組み合わせの色々なヴァリエーションは面白い。でも、なんか散漫なところがあるなあ、と思いました。
紹介することばに困る音楽で、少なくともヒップホップではなくて、でも、ノイズ・ポップと自称するけどNew York Noise的なものでもないです。
なんというか、生ドラムっぽい音色を使った打ち込みリズムとシンセと声を、20代前半の性急感みたいなものでこねくり回して2-3分程度に仕上げました、という感じの20曲です。

以下、感想文。

展開のひとつひとつは、けっこうかっこいいと思う。けっこう緊張感はあるし次の展開への期待感もある。打ち込みなのに生ドラムっぽいスネアの音使って遊んでるのとか、面白い。例えば1曲目と2曲目のリズムの組み立てとかも、(まあ普通かもしれんけど)生ドラムではできないリズムの組み立てだし、そういうのは個人的に好きだし面白かった。四つうちの上でシンセがポワポワいいつづける10曲目とか。
個々の展開は面白いんじゃないかと思う。

ただ、曲のポイントが一聴して分からないのがある。
「1.リズム・トラックと2.シンセか何かのフレーズ」の組み合わせとその展開の面白さ、だけではないようだし、ボーカルとか歌詞は、ほとんど聞き取れないのであんまり重要ではないようだ。
ポイントが分からないってのと同じことだけど、フレーズとかリズムが多すぎるんじゃないだろか。だから曲が散漫に聞こえるんじゃないだろか。なので、「テンポ」が似てるだけで曲調が似てるように聞こえてしまうものがあるんじゃないだろうか。

途中で、なんか飽きたなあと思ったら13曲目の「そろそろ飽きてくる頃のテーマ」になって、それは面白かった。
あと、書いてる途中で今14曲目「Input Girl」になったのだけど、この曲はポイント(シンセのフレーズ+生ドラムっぽい打ち込み)が分かりやすくてシンプルで面白いな、と思った。

ということで、シバリを入れて曲を作っていくのが良いんじゃないだろうか。
パソコンのスペックあげるんじゃなくて、トラック3つしか使わないことにする、とか。
やっぱ、何か作るときは、足し算じゃなくて引き算していくのが良いんじゃないだろうか。

あと、この「ボーカル」は、歌詞は(たぶんわざとだろうけど)ほとんど聞き取れないのだけど、どういう気持ちで聞いてたら良いんだろうか。
あと、最近は再び「シューゲイザー」がかっこいいらしい。
シューゲイザーってのは「靴を見つめる人」って意味だから、つまり、良い靴をはくようにしたら良いんやと思う。
靴で人は判断されるらしいので。

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ということで、これはバンド関連の感想文ですが、明日のライブには関係ありません。
4月中に書いてアップロードしておこうと思ったけど書くのをサボってて、GWになってしまったもんです。
で、5月になると、今度は5/9のライブとは傾向がすごく違う音楽なので、この感想を9日の前にブログにアップロードすると宣伝とごっちゃになって混乱すると思ったので、9日以降に書くことにしようと思ってたもんです。
ら、もしかしたら明日(9日)に顔出してくれるかもしれん、ということになったので、そりゃいかん!と思って、今、感想文を書いたしろものなのです。

明日のベートルズと色々全く違う音楽だな。

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