2010-10-01

memo-Jesus Fever-lemniscateの感想

lemniscate
Jesus Feverは良いうたものバンドだ。
ってことは、良いドラマーがいるってことだ。
ってことは、このドラマーは、ただ一定で安定したリズムとか腰が動き出すグルーヴとか出せるだけじゃなくて(これだって相当なものだけど)、目の前に立体的な造形物として立ち上げた音に陰影と色彩を与えることができるってことだ。
他の音とのバランスを考えつつ、出たところを引っ込めたり足りないところを足して、音に陰影と色彩を与えるわけだ。
なんて素敵なバランサーなんだろうこのドラマーは、と、主語と述語をひっくり返したりしながら思う。
高音タムの入れ方とかバックビートのずらし方とか、八分音符で刻みを入れるタイミングとか。


こういうバランス感覚の萌芽は、このCDより前のジーザス・フィーヴァー(というかチャイナさん)に特徴的なフィルインだった、三連とか二拍三連にあると思う。
「たかた たかた たかた たかた」
とか
「たんつくたん、たんつくたん、たんつん」
とかなのだが。
高音にチューニングしたタムから流れ落ちるように叩き込まれる三連のフィルインは、時に少しずらされたバックビートやシンバルのアクセントと一緒になって、聴き手のバランス感覚を一瞬崩し、そしてどこか違う場所に、ぽい、と放り投げてくれる。

よく真似したもんだ。
90年代後半京都を思い出させてくれるフィルインだな。
あの流れる二拍三連は、こんなに長く続くものになるもんだったんだな。

感想を短くまとめるのって難しいな。
昼飯時に書き直したのに長いもんな。
一言でいうと
「そもそもジーザス・フィーヴァーは二拍三連だったのだ!」
かな。
違うな…。
ドラムのことしか書いてないしな…。

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