2011-05-02

近畿大学文芸学部紀要に論文を書きました。

中川克志 2011 「音楽家クリスチャン・マークレイ試論−ケージとの距離」 近畿大学文芸学部紀要『文学・芸術・文化』22.2:107-130。
書誌情報等は3.学術論文 - Audible Cultureをご参照ください。

レコードを演奏する音楽家(あるいはサウンド・アーティスト)としてのクリスチャン・マークレイについて考察するために、ケージの影響が強い音楽家(あるいはサウンド・アーティスト)としての刀根康尚と比較したものです。マークレイの活動の射程には、音響メディアの歴史性や社会性が含意されているという点で、ケージ的な実験音楽とは異なること指摘したものです。
京近美のCross Sectionsに載せた論文(中川克志 2010 「クリスチャン・マークレイ試論―見ることによって聴く」 『京都国立近代美術館研究論集 CROSS SECTIONS』3(2010年12月):32-41。)の兄弟論文で、マークレイや「サウンド・アート」を研究するための足場作りのための研究です。これも一年ほど前に書いて、夏前に投稿したものです。

下書きの途中を秋吉康晴くん(神戸大学大学院)に読んでもらいました。ありがたかったです。ありがとうさんでした。指摘してもらった部分は書き直しましたが、もちろん、良くも悪くも最終的な文責は中川にあります。

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