2011年7月19日火曜日

DVDで『修羅』(1971)

修羅 [DVD]
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松本俊夫の劇映画四本中、一番面白かった。
原作歌舞伎(鶴屋南北の「盟三五大切」)なので「芝居」っぽいのは当然、とはいえ、松本俊夫的な方法論上の計画と物語(救いようのないアンハッピーエンド)とが、ものすごく良いあんばいでブレンドされた劇映画だと思う。
少なくとも「芝居みたいな映画」だからこそ「この芝居みたいな物語」は効果的に物語られていたように思う。
(芝居では不可能なくらいにしかしいわゆる劇映画では少ない感じがするくらいにカット数とかシーン数が少ないので「芝居みたいな映画」という感想になる。)

以下、メモ
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・原作と違い、主人公は、けっきょく、忠臣蔵の志士として敵討ちにはいかなかった、という物語に変えている。で、60年代の日本の文化が持っていたある種のダイナミズムのようなものを、鶴屋南北の時代背景(元禄時代)をプリズムのように使って、何らかの形で表現できるのではないか、という目算があったらしい。
・モノクロの映画だが、冒頭の太陽の部分だけカラー。また、コマを殺す場面はCMではカラーのままだが、統一感を出すために後からモノクロにした。
・もともとは、染五郎と若尾文子が主演予定だった。が、染五郎が「ラマンチャの男」で忙しかったので、代役を探す必要が出てきた。唐十郎は決まった。中村玉緒は子育て中だったので断った。なので新人女優(中村賀津雄)に。
ただ、実は、どれが唐十郎か、分からなかった…。

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