2011-12-01

DVDで『書を捨てよ町へ出よう』(1971)

このタイトルはもちろん元は寺山修司の評論集だけど、評論集が出版された後、天井桟敷による同名のミュージカルがロングラン上演されたらしく、そのミュージカルの映画化、という位置づけらしい。よく分からなかった。「ミュージカル」なら、そこに役者の身体が現前しているだけでものすごく面白かっただろうと思うが、やはり「映画」(しかもDVD)では、身体の現前性はあまり感じられないので、どうも「映画としての面白さ」はよく分からなかった。
「映画だからこそ面白い表現」がなかった気がする。
最初と最後の「映画の観客への呼びかけ」と、売春宿で途中で帰ろうとした主人公が部屋の仕切りのカーテンをはらうと向こうに農村風景が広がった場面くらいか。

童貞喪失にこんなにセンチメンタルになるのも寺山修司ならでは、なんだろうなあ。

ともあれ。
映画音楽の録音について。
70年代前半くらいまでって、ラジカセで聞くと調度良い音質にミックスしてるのだろうか?
スネアの高音を削って、全体的に低音がなくて。
これ「時代を感じるミックス」だな。

------------------------------------

以下、見ながら投稿したツイート

映画『書を捨てよ 町へ出よう』(1971)を見てる。さっぱし分からん。『トマトケチャップ皇帝』とかは面白いのにな。「実験映画的な味わいと香り」を付けた「一般流通を目指した映画」はつまんねえ、ということだろうか。
posted at 21:22:31
「青春的なもの」のコラージュだ、ってのは分かるけど、これは、「映画」である必然性はないんじゃないかと思った。
posted at 21:24:16
なるほど、元は、天井桟敷のミュージカルなのか。そっちは面白かろうなあ。
posted at 21:29:38
------------------------------------


書を捨てよ町へ出よう - Wikipedia
------------------

書を捨てよ町へ出よう 【低価格再発売】 [DVD]
B0014UP4OC
新・書を捨てよ、町へ出よう (河出文庫)
寺山 修司
4309408036
サントラ盤!! 書を捨てよ町へ出よう
天井桟敷
B002ZW47LY

0 件のコメント: