2012年1月22日日曜日

ジャックアンドベティで『国道20号線』

昨日とうってかわって傑作だった。素晴らしかった。

地方都市の絶望感は閉塞感のせいだし、閉鎖的な場所には絶望感が溢れ出すものだが、閉鎖的な場所のほうが物語は生まれやすいのだ。中上健次の「路地」のように。

後でメモを追加すること。


地方都市の国道って、こうだよなあ、と思った。ラブホとパチンコとドンキとサラ金。
あと、家電店とかイオンがあればカンペキだから、『サウダージ』で一番目に残ったシーンが、イオンらしきショッピングモールで主人公が職場の家族と会う場面だったのも、故あることだったと言えよう。
つまりこの監督は、地方郊外の「絶望」を描いてきた映像作家なのだ。たぶん。
当たり前だけど、地方郊外には絶望しかないわけじゃない。でもこの監督に見える「地方郊外」は、「絶望的」に「閉鎖的」だ。で、高校時代の僕に見えていた「地方郊外」も、そんな「地方郊外」だったから、甲府市の風景が和歌山市の風景に見えてくるのだ。
特定の物語を語ることで普遍的な共感につながるというのは、優れた物語の特徴だ。

こんな閉鎖的な「地方郊外」の道路を走る最後の場面のデスメタルがかっこよかったのは、驚きだった。
デスメタルは、空疎にばかでかいアメリカの中西部とかの砂漠に(だけ)似合う音楽だ、って気がしてたからだ(デヴィッド・リンチの映画と、フェニックスとグランド・キャニオンの間を車で走ったという極めて限定された個人的体験に基づく認識だったけれど、そんなに外した見解ではなかったと思う)。

空族の映画には必ず出てくるこのふたりの俳優、はまってるなあ。


デスメタルじゃなかった。
L.F.B


映像制作集団「空族」ホームページ
城繁幸 対談 by ネットラジオ & ネットマガジン VOICE WAVE
富田克也監督作品 映画「国道20号線」公式ホームページ [Off Highway 20]

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