2012-07-03

Standish Lawder, Necrology (1969-70, 11m.)


NYのグランド・セントラル・ステーションのラッシュアワー時のエレベーターを撮影した、カメラ固定ワンカット映像を逆回し再生したもの。
そこにシンフォニックな音楽が重ねられているだけなので、退屈だなあ、たしかにnecrology(死亡者名簿)だなあ、と思い始めるけど、8分30秒くらいからのクレジットタイトル(エンドロール)が面白い。
嘘かホントかわからないけど、そこまでの映像に登場した人々の名前と肩書きがすべて明記される。無名の群衆にも名前と肩書き(「ジョーン・バエズみたいな女の子」というのもあるが)を明記する、という映像作品。
僕はこういうのが好きだ。

監督はハンス・リヒターの娘婿で、以下の著作のある人。
Cubist Cinema
Standish D. Lawder
0814749569
Structuralism and Movement in Experimental Film and Modern Art, 1896-1925
Standish Dyer Lawder
B0041221BO

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