2013年2月12日火曜日

モー・ル・プラデック(Maud Le Pladec)について

モー・ル・プラデックはフランスの振付家。今週末、TPAMでKAAT神奈川芸術劇場で公演を行う。15日に話を聞く。
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「彼女は、私たちが観たいと夢見るような、音楽を具象化し、奔放な想像力に開かれた、音楽と対峙するダンスを生み出します」という紹介があるが、音楽に触発された振り付けを行なっているところが面白い。
『Professor』では、ファウスト・ロミテッリ(Fausto Romitelli 1963-2004)の音楽にあわせた振り付けを制作している。ロミテッリは「イタリアン・スペクトル楽派三羽烏」(!)のひとりらしい。

以下、質問メモ
(1)
ちょっと考えるだけで「音(楽)と振り付けとの関係」には「模倣、反応、指示」の三種類くらいはあると思う。1.音(の動きや高低やリズム)を模倣する振り付け、2.音に反応する振り付け、3.音の動きなどを指で指し示したりする振り付け。1. imitation, 2. reaction, 3. indicationとまとめても良かろう。
知りたいのは、この「音と振付との関係性のレベルの相違」を、どのようにコントロールしているのか(いないのか)という点。また、それが、コレオグラフィの全体構造にどう関係しているのか(いないのか)という点。
コレオグラフィが展開するにつれて、1→2→3と深化(?)していくようには見えない。ランダムにテキトーに使っているのだろうか?

(2)
また、たとえば1についてだけ考えるとしても、「一音に対応して身体動作をひとつ配置する」ということは難しくて、必ず「グルーピングしたいくつかの音に対応して身体動作をひとつ配置する」ということをしないといけないわけだけど、その際、「音のグルーピング」はどのようなレベルで行なっているのか?
この音楽には、グリッサンドが多用されているし、微分音も使われているような気がするし。たぶん楽譜上の音響の関係性を詳細にチェックしてはいないと思うが。
ギターのフィードバックを多用するインプロヴィゼーションもあったし。

(3)
「音楽とダンスとの関係」という点で、ケージとカニンガムとのことを考えても良いかもしれない。

(4)
ダンスと音楽について、背景を知りたい。教育と影響関係。

(5)
なぜタイトルが『Professor』なのか? 教授とは誰か? また、なぜ、同じ服を着た男性が三人出てくるのか? なぜ同じ服なのか? なぜ三人なのか? なぜ男性なのか?

(6)
無音状態時の身体動作はどのように決定しているのか?
Lesson3の最初の「アクビの伝播みたいなところ」など。

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Professor 2月16日(土)19:30 KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
 TPAMパスでチケット不要 チケット:前売(チケットかながわ)・当日 ¥2,000 コンセプト・振付:モー・ル・プラデック 音楽:ファウスト・ロミテッリ『Professor Bad Trip』 出演:ジュリアン・ガレ=フェレ、フェリックス・オット、トム・ポーウェル 主催:アンスティチュ・フランセ横浜、国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2013 実行委員会 助成:アンスティチュ・フランセ 問合せ:アンスティチュ・フランセ横浜 045-201-1514 ✉ 詳細情報

モー・ル・プラデック
1999年、モンペリエの国立振付センター(CCN)でコンテンポラリー・ダンスを学ぶ。ダンサーとして岩淵多喜子、マチルド・モニエ、ボリス・シャルマッツ、メッテ・インヴァルセン等の振付家のダンサーとして活躍。2010年には初の振付作品『Professor』を、翌年には『Poetry』を制作。作曲家ファウスト・ロミテッリを巡る2部作となる。2013年には、音楽グループ「Bang on a Can All-Stars」とのプロジェクトのため、ニューヨークにてレジデンスを行う。 モー・ル・プラデックは、現在、新しい世代のフランス人振付家の中でも、最も注目される人物の1人です。彼女は、私たちが観たいと夢見るような、音楽を具象化し、奔放な想像力に開かれた、音楽と対峙するダンスを生み出します。ファウスト・ロミテッリの楽曲の持っている、ロック音楽のエネルギーや、アシッド・エレクトロ・ミュージックの炸裂や高揚感が、舞台上で具現化し、絶え間ないカタストロフィーや幻覚的な光景を生み出す、表現主義のダンスとなります。

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