2013年7月27日土曜日

メモ:森哲司『ウィルヘルム・プラーゲ - 日本の著作権の生みの親』(河出書房新社、1996年)

著作権の歴史のお勉強に読んでみたが、(かなり出来のよろしくない)小説だった。びっくりした。

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AFMによる演奏家のストライキのように、日本でも、作曲家が自作のラジオ放送を拒否するような事件があったらしい。その事件のきっかけでもあり、日本の著作権制度の「生みの親」でもあるプラーゲ博士なる人物によるプラーゲ旋風なるものをよく知らなかったので、そこらへんのことを知る、とっかかりに読んでみようと思った。

時代は昭和初期、第二次世界大戦前夜、当時、旧制第一高等学校のドイツ語教師で、日本と西洋の文化の架け橋となることを夢見ていたウィルヘルム・プラーゲは、欧州の著作権の総代理人を引き受け、著作権意識が薄く、西洋の楽曲を無断で演奏・放送する日本の各種団体に、著作権使用料を請求し始めた。日本に著作権意識を根付かせるべく孤軍奮闘した男(と数人の日本人の友人たち)の戦いの記録がここに! みたいな感じの内容だった。

そして恐るべきは、これは小説なのだ!(しかも、心情描写や情景描写や伏線のはり方などが、いちいちあまり上手じゃない。)
小説にしなければいけない必然性がさっぱり分からない。


著作権の父・ウィルヘルム・プラーゲ博士:島根大学内のウェブサイト

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