2015年10月8日木曜日

[宣伝]10月16日に、ジョナサン・スターン 2015 『聞こえくる過去―音響再生産の起源』 中川克志・金子智太郎・谷口文和(訳) インスクリプト社 が出版されます。 →訳者解説:補遺

 原書は2003年に公刊されたJonathan Sterne, The Audible Past: Cultural Origins of Sound Reproduction (Durham: Duke University Press)です中川克志・金子智太郎・谷口文和の共訳です

インスクリプト社の紹介ページ

聞こえくる過去
聞こえくる過去ジョナサン・スターン 中川克志

インスクリプト 2015-10-16
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 これは、レコード(フォノグラフ、グラモフォン)、電話、ラジオなど19世紀後半以降に誕生した新しい音響再生産技術がどのような歴史的・社会的文脈から登場し、どのようにより大きな文化的諸傾向と結びついたかを検討している本です。 音響再生産技術の文化的起源として検討されるのは、聾教育や音響学や生理学や耳科学、オートマタ、聴診器、電信、電話産業や放送産業、音楽産業、缶詰製作や死体防腐処置などです。レコードの起源に聾教育や死体防腐処置が関係する。ここだけ取り出すと、なんだかおかしな関係妄想に突き動かされた屁理屈の多い怪しげな本じゃないかと思うかもしれませんが、違います。この本は著者が丹念にアーカイヴを渉猟して構想を練りあげた信頼できる学術的成果ですし、また、今や、音響研究(sound studies)(あるいは音響文化論(sound cultural studies)あるいは聴覚文化論(auditory cultural studies))と呼ばれるだろう研究領域を拡大深化させた必須文献の一つです。
 近代の音響技術をめぐるメディア論として、近代における聴覚の問題を扱う感性論として、そして、音響研究の必読文献の一つとして、広く読んでいただきたいです。

 訳者解説ではこの本の意義を、マクルーハンとキットラーを補完するものと説明しました。つまり、基本的には、画期的なメディア論として、また画期的な感性論として、さらには音響研究の基盤を開拓したものとして位置付けました。以下、訳者解説に含められなかったことを記録しておくために、「訳者解説:補遺」を公開しておきます。三点記録しておきます。本訳書の「訳者解説」の補足として参照していただけるとありがたいです。そして何かの参考になればうれしい。

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以下の文章のPDF版です。
また、以下の文章は近日中に音響文化研究会のウェブサイトに掲載するので、以下は削除します。まだ本家のウェブサイトの準備ができていないので、とりあえず、ここに公開しておきます。)

2015-10-04 中川克志

 以下、ジョナサン・スターン『聞こえくる過去――音響再生産の文化的起源』(インスクリプト社、2015年)の訳者解説に含められなかったことを記録しておくために、「訳者解説:補遺」を公開しておきます。三点記録しておきます。本訳書の「訳者解説」の補足として参照していただけるとありがたいです。


音響文化研究会のウェブサイトに掲載されたので、以下は削除しておきます。
『聞こえくる過去』訳者(中川克志)による解説:補遺




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