2016年5月29日日曜日

宇野維正『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書、2016年)


宇多田ヒカルと椎名林檎とaikoと浜崎あゆみを聴き直そうかな、と思った。
1998年はシングルからマキシへの転換点でもあった、ってのが目新しかった。
1998年の宇多田ヒカル (新潮新書)
宇野維正
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2016年5月:映画研究部顧問として映画を見た今年の感想

毎年ドキドキさせやがるぜ。
https://twitter.com/ynueiken

宮崎の『愛と闘争のために』(2015)
安保法案可決の話や国会前のデモ映像と何がどう関係するのかよく分からんかった。
〈お芝居っぽいセリフ〉あるいは〈純文学っぽいセリフ〉を日常会話で話す、という面白さの効果を試しているようだ。確かに、もう海の上にだって安らぎは存在しないのかもしれないし。衝撃のラストだな。

宮崎の『日本の恋人たち』(2015)
同棲中の部屋に別の男を連れ込んだ女は、男と男と三角関係になるわけだが、ちょっと話し合った後、三人で、住んでるマンションの屋上で馬跳びしていた。
馬跳びもポエティックになり得るということだろう。
愛は一瞬だってことらしいが。

佐藤の『僕の日常は』
なんか既視感があるなあと思ったが、去年見た500日のサマーごっこのやつじゃねえか。
〈僕の日常〉は〈起床朝食便登校〉の繰り返しだが、授業で可愛い女の子と(席をひとつ隔てて)会話するようになったらすっかり良い感じに変わった、というやつ。

監督名を把握しそこねた『乙女珍道中』
映研の合宿で撮影されたものらしい。
高校三年間同級生だったハルとアキという女子の物語で、砂浜で遊びながら友人に砂を被せているうちに、友人を見失ってしまう、という驚きの展開があった。
さらに、そこに、ハルとアキが片思いしていたナツキという男がその友人を見つけてくれる、という展開もあった。
しかもそれは夢じゃない。
なにが「道中」だったのかは分からない。
女子高生の思春期は僕の想像の埒外にあるのでもう少し説明して欲しいものである。

DVDで是枝裕和『誰も知らない』(2004)

アオイホノオを見た後にこれを見たので、柳楽優弥がとても瑞々しく見えた。

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2016年5月25日水曜日

くさか里樹『ヘルプマン! 認知症編(第11〜12巻) 』

認知症のひとの心の動きがとてもリアルに描かれていて、とても怖かった。こんな風に、過去の自分と現在の自分が混乱し続け、その混乱は自宅にいてもどこにいても終わりがないのかもしれない。
認知症のひとは、事実を覚えていられないことが多いけど、どんな気持ちでやり取りしたかは覚えていることが多い。それは分かってる。だからこそ色々なことは大変なのだから。
このマンガの主人公は介護士だけど、11-12の認知症編では主人公はほとんど出てこない。なので、このマンガ全体についてはあんましよく知らない。面白そうな気はする。浦沢直樹みたいな絵柄だなあ。

菅野完『日本会議の研究 』(扶桑社新書、2016年)

読了。面白かった。
社会や国民が右傾化したのではなく、1960年代の学生運動の情熱を維持して粘り強く民主的な市民運動を地道に継続してきた人々こそが自分たちの理想とする社会へと日本を変革しつつあるというプロセスの途中報告。
日本会議とその周辺の諸活動は大変地道な努力の末に影響力を持ち得ていることを示す本で、これがホントなら、その地道な努力には敬服の念を感じざるを得ない。
ただ、その動機がまったく理解できない。明治憲法復帰させて誰に何の得があるのか?

あと、そもそも、それだけかな?という疑念は残る。
やはり、社会は右傾化しており、階層化されてしまっているではないか。それはそれとして事実として、日本会議とは別物として、認めなければいけないだろう。


2016年5月22日日曜日

[報告]香港のsoundpocketのヤンヤン(Yeung, Yang 楊陽)へのインタビューを発表しました。

サウンド・アート」調査の一環で2015年11月にAround Sound Art Festivalを見に行った時にsoundpocketのヤンヤンYeung, Yang  楊陽にさせてもらったインタビューをまとめて『常盤台人間文化論叢』に公表しました
インタビューの時もその後の色々なやり取りでも丁寧に応答してもらって、ヤンヤンにはとても感謝しています。
今まで何回かインタビューやインタビューの整理をやってきたので多少は慣れてるつもりだったけど、改めて、自分らのやり方がかなり乱暴なことに思い至り、反省しました。
「香港のサウンド・アート」の事情をもっと丁寧に探っていかないといけない。
今後も香港の事情は追いかけて行きたいと思います。

NAKAGAWA, Katsushi / KANEKO, Tomotaro. 2016. “Research on the Development of Sound Art in Asian Countries — Interview with Ms. Yeung, Yang (楊陽, founder and executive director of soundpocket in Hong Kong).” Faculty of Urban Innovation (Yokohama National University) edTokiwadai Journal of Human Sciences, 2: 80-91.

(『常盤台人間文化論叢』2: 80-91)

2016年5月20日金曜日

DVDで『ティモシー・リアリー』(2005)

最後に首狩り族的なシーンもあるけど、それそれとして、ドキュメンタリーをおもしろく作るのはなかなか難しいのだろうなあ、と思った。
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2016年5月19日木曜日

録画しておいた『花様年華』(2000、香港)

ウォン・カーウァイの映画
屋外の場面ばかりで、トニー・レオンとマギー・チャン主演の舞台劇みたいだった。
二組の夫婦が隣の部屋に越してきて、片方夫婦Aの夫がトニー・レオンで、もう片方の夫婦Bの妻がマギー・チャンで、どうやら、夫婦Aの妻と夫婦Bの夫が不倫しているらしい、ということが判明し、その後、トニー・レオンとマギー・チャンの心も揺れ動く、みたいな話。
なのだけど、夫婦Aのの妻も夫婦Bの夫も、顔も体も登場せず、声しか登場しない。
ほとんどすべてはトニー・レオンとマギー・チャンの会話劇のなかで進行する。
マギー・チャンの上司とかトニー・レオンの友だちとか、ふたり(夫婦AとB)が住んでいる下宿の女主人とか、時々ほかの登場人物も出てくるけど、物語の展開に大きく関わるわけではない。
というか、そもそも「物語の展開」はさしてない。
トニー・レオンとマギー・チャンが結局のところ不倫関係になったのかどうか、僕にはよく分からなかったし。

なので、そういう朧気な物語なので、(舞台は1960年代だけど)とっても90年代な雰囲気を感じた(2000年の映画らしいが)。
心理劇として高く評価されるのかなあ、と思った。

ぎっくり腰で療養中の僕が見る分には、ふーん、という感じでしたが。
別に、夫婦間の愛憎のもつれとかに関心はないので。
やっぱ、ほとんど室内劇ってのが残念でした。

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