2016-05-25

菅野完『日本会議の研究 』(扶桑社新書、2016年)

読了。面白かった。
社会や国民が右傾化したのではなく、1960年代の学生運動の情熱を維持して粘り強く民主的な市民運動を地道に継続してきた人々こそが自分たちの理想とする社会へと日本を変革しつつあるというプロセスの途中報告。
日本会議とその周辺の諸活動は大変地道な努力の末に影響力を持ち得ていることを示す本で、これがホントなら、その地道な努力には敬服の念を感じざるを得ない。
ただ、その動機がまったく理解できない。明治憲法復帰させて誰に何の得があるのか?

あと、そもそも、それだけかな?という疑念は残る。
やはり、社会は右傾化しており、階層化されてしまっているではないか。それはそれとして事実として、日本会議とは別物として、認めなければいけないだろう。


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