2017年12月19日火曜日

メモ:ICCで坂本龍一with高谷史郎《設置音楽2》

ICCの上がって右側のあの部屋で展示。数十メートルの奥行きのある部屋で、暗くて目が慣れるまで少しかかるが、右側と左側に、天井の高さまで組まれたテレビ台みたいなものが五本ずつあり、それぞれにモニターとスピーカーが取り付けられていて、スピーカーからは音が再生され、何らかの規則に従ってモニターは明滅していた。奥にはピアノがぼんやりと浮かび上がっていた。ただし、近寄って見てみると、鍵盤部分には柵みたいなものが取り付けられていて人が演奏することはできない。しかし、鍵盤には棒が設置されていて、その棒が時々動いて、ピアノの音も発せられていた。
数分に一回くらいすべてのモニターが明るく光るときがある。その時に分かったのだが、会場には7,8人の観客が寝転がっていた。
そういう居心地の良いインスタレーションでした。

確かにこの贅沢な造りの空間でしか味わえない芳醇に作り込まれた濃厚な音像だった気はする。ヘッドフォンじゃダメだし、生演奏できない音だ。だから、レコード音楽を洗練していくと、CDとかDVDとかじゃなくて、美術館とかで展示するのが、一番適切な流通形態になるのかもしれないなあ、と思った。あと、やっぱピアノって象徴的に重要な楽器なのだなあ、と思った。

Emergenciesで展示していた和田夏美さんの作品は、目線が隠れるくらいのヘルメットを被って動き回ったり天井から吊るされたモノを触ると、ヘルメットの内側にあるヘッドフォンから音が聞こえる、という作品だったのだけど、残念なことに、何か壊れていて、うまく体験できなかった。
面白そうだったのに。





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