2020年8月31日月曜日

メモ:石井あらた『「山奥ニート」やってます。』(光文社、2020年)

和歌山の限界集落の山奥で、ニートが15人生きているとのこと。
へえー、こういう生活があるんだあ、と思った。
ほぼすべての文章が、ワンセンテンス毎に改行していた…。
〈山奥で自由気ままに生きる〉というのは羨ましい限りだが、〈基本は一人で、将来的な向上心を持たずに生活する〉というのが僕には無理だろうなあ。
でも、いろんな人生があり得る、ってことだな。


 

2020年8月29日土曜日

メモ:刺青殺人事件~新装版~ 名探偵・神津恭介


時代風俗の古さが鼻につくが、古いとはそういうことである。 

 「読者諸君、私はいま諸君に対して挑戦する。私はこれまで、捜査当局の知り得た以上の資料を、もらさず諸君の前に提供してきた。その材料はさらにこの数枚の覚え書に要約されている。  あらゆる資料は提供された。諸君に眼光紙背に徹する洞察力がありさえすれば、太陽が地球のまわりを動くのではない、地球が太陽のまわりを運動するのだ――と言いきるだけの勇気があれば、精緻をきわめた犯人の完全犯罪の計画は、たちどころに瓦解するはずなのだ。事件の秘密も、犯人の名も、即時に見やぶれるはずなのだ。」(『刺青殺人事件~新装版~ 名探偵・神津恭介 (光文社文庫)』(高木 彬光 著)より)

2020年8月23日日曜日

DVDで『ジュラシックワールド』(2015)


かやこが台湾華語の試験を受けに行った午前中に。

前半は少し理屈っぽく、映画的に面白い恐竜出現シーンがなく残念だったが、後半、翼竜のドームが壊された後は、娘も納得の恐竜たくさん出現だった。

この夜、鼓はうなされていた。翼竜に…?

2020年8月22日土曜日

DVDで『幸福路のチー』


僕と同じ1975年生まれの台湾人女性の主人公が、2010年代前半に自分の半生を振り返る物語。

見る前の関心事だった『学生運動、台湾大地震など、戒厳令の解除を経て民主化へと向かう現代台湾の大きなうねり」がこの物語に深く組み込まれているというものではなく、なんつうか、家族の物語なのだけど、主人公は僕と同じ1975年生まれなので、面白く見た。大学入る手前に戒厳令が解除されて民主化に向かうが、だからといって、生活が激変したわけではない、という見立てのようだ。
僕は今は自分の人生を後悔したりしていないので、ここはやはりなんといっても、娘が将来的に海外在住者になった場合の予行演習的な見方をしていた気もする。

2020年8月4日火曜日

メモ:増田直紀『海外で研究者になる 就活と仕事事情』(中公新書、2019年)


著者は僕と同じ学年だった。また、けっこう前から、日本人が研究者として海外の大学に就職するという選択肢はかなりフツーになっていたらしいことにも驚く。しかも、ここに登場する多くの日本人が、海外の大学で学位を取得したわけではなく、日本の大学で博士を取得した後に海外の大学で就職している。ポスドクを経験したり学会運営に協力したりすることで、海外とのつながりを得ていくようだ。
著者の文体は簡潔明快でしばしば小気味好い。
「最初に認識すべきは、世の中は「この人は研究が素晴らしいから採用しましょう」という仕組みでは動いていない、ということである。」
「どのような書類でも、読み手がいて、読み手には時間がないのが世の中の常である。」
「たいていの人は、細かいことは知りたくないし、読みたくない。」
「海外PIを最初から狙っていたわけではなかったが、私は単に海外好きなのだ。」
などなど。
現状を深く分析する言葉を求めるならばしばしば物足りないが、現状を報告してくれるこの本のような文体としては小気味良い。

自分が学部生の頃は、自分が留学できるかも、とはまったく思わなかった。そもそも、海外に観光旅行に行く友人もほぼいなかったし。
自分が大学院生の頃は、自分が海外の大学で学位を取れるかも、ともまったく思わなかった。海外で学位を取ろうと二回目にカリフォルニアに行ってから思わなかった理由は明白だが、一回目に行く前から考えもしなかったのは、なぜか。

様々な点で人文学と科学との差異を感じる。研究者が人文学の「意義」を理解するのはなんか難しそうだ。 

メモ:映画『新聞記者』

https://www.netflix.com/browse?jbv=81258660
寝付けず、夜、見た。
映画としては半分くらいで飽きてきたけど、最後二人の顔のアップで終わるのはステキだった。
いわゆるモリカケ問題などをモチーフに公文書改ざんで自殺した赤木さんをモデルにしたような人物も出てくるのに、映画としてはなぜ退屈なのかと考えるに、この映画には、内閣調査府の官僚二名と、新聞記者一名しか出てこないから、だろう。
国民とか政治家とかほとんど出てこないし。
でも最後のシーンは良かったかな。

2020年8月3日月曜日

メモ:寵物先生『虚擬街頭漂流記』(文藝春秋、2010年)

https://www.amazon.co.jp/%E8%99%9A%E6%93%AC%E8%A1%97%E9%A0%AD%E6%BC%82%E6%B5%81%E8%A8%98-%E5%AF%B5%E7%89%A9%E5%85%88%E7%94%9F/dp/4163289607/ref=tmm_hrd_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1596475377&sr=1-1-fkmr0
第1回島田荘司推理小説賞受賞。
台北市の西門街(のヴァーチャル空間)が舞台、ということだけがとっかかりで、読んだ。
「ヴァーチャル空間だから」とか「AIが登場するから」とか、あまりそういうことが活かされていないのでは?!
あと、主人公の記憶喪失というエピソードは不要では…。何より、「ママ」の性格造形がよく分からん。