2020年8月29日土曜日

メモ:刺青殺人事件~新装版~ 名探偵・神津恭介


時代風俗の古さが鼻につくが、古いとはそういうことである。 

 「読者諸君、私はいま諸君に対して挑戦する。私はこれまで、捜査当局の知り得た以上の資料を、もらさず諸君の前に提供してきた。その材料はさらにこの数枚の覚え書に要約されている。  あらゆる資料は提供された。諸君に眼光紙背に徹する洞察力がありさえすれば、太陽が地球のまわりを動くのではない、地球が太陽のまわりを運動するのだ――と言いきるだけの勇気があれば、精緻をきわめた犯人の完全犯罪の計画は、たちどころに瓦解するはずなのだ。事件の秘密も、犯人の名も、即時に見やぶれるはずなのだ。」(『刺青殺人事件~新装版~ 名探偵・神津恭介 (光文社文庫)』(高木 彬光 著)より)

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