僕も同じような対象について物事を考えるのだけど、物事を見たり考えたりする前提と、物事の定義と、対象の歴史的流れなどについて、少しずつ前提が違う。20世紀の音楽史を全く知らないひとがケージとかブーレーズとかに興味を持つきっかけとなるかもしれないので、良いのではないだろうか。
参考文献リストに出版年の記載がないが、これが2019年に出たことは、〈2019年の日本におけるゲンダイオンガク受容のある一形態〉を示す事例として興味深い。これがどのような一形態なのかは、20年後くらいに再考すると面白いと思う。今なら、「音響派」とそれをとりまく言説とから距離をおいてものを考えられるように。あるいは、Henry Pleasants, The Agony of Modern Music. 1995 みたいに。
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