台湾に留学中で今月下旬に帰国するモッチーが、台北のNoise Kitchenというサウンド・アート・カフェに行って、どんな様子かをレポートしてくれた。
このカフェの存在を知ってFacebookか何かに書いたら、今住んでる場所の近所だと言うので、半分冗談で、じゃあ行ってレポートしてよ、と言ったら、ほんとにしてくれた
(行ったのは3月くらいで、最近、レポートに仕上げてくれたらしい)。
ありがたい話である。やはり、何でもとにかく言っておくのが良いのかもしれない。
もっちー、ありがとう。
で、やっぱり、あんまし大きな所ではないようだ。
台北駅から少し離れているうえに、裏通りにあるので人通りも少ないらしく、一時間もあれば十分堪能できるらしい。なので、何かの用事と組み合わせて台湾に行った時の「旅行中の時間調整くらいでちょうどいいかもしれ」ないらしい。
行く前にそのことを知れて良かった。
なるほど!
◯ここ↓のことです。
CBCNET : TOPIC » 音を鳴らして遊べるサウンド・アート・カフェ 台北 Noise Kitchen リポート
噪咖 / noiseKitchen
本人がオッケーと言ってくれたので、以下に転載。
なくなってしまう前に行ってみたいなあ。
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台北Noise Kitchen(噪咖)
望月大輝
外観
Noise Kitchen(噪咖)はDigital Art Center Taipei(台北數位藝術中心)の中にある(左図)。
↑最寄駅の芝山駅から徒歩1分、芝山駅までは台北駅から20分くらい。大手デパートの隣にあるものの、大通りの裏側にあるので人通りは少ない。
↑左図はカフェの入り口。入り口はドアになっているが、厚いカーテンが引いてあって中は見えない。人に聞かなければ入り口が分からなかった。右図は外壁で、奥のカーテンは出口。
店内の様子
左図はカフェで、テーブルは4つ。右図は作業場。これ以外に約6メートル四方のスタジオがある。右図は部屋の隅から撮ったもの。カフェスペースも同じくらいの大きさ。この日は展示会があるようで、準備をしている人がいた。
カウンターの様子
飲み物の値段は普通のカフェと同じくらい(100元=300円前後)。左は店内の一番奥にあるパンフレット置場。
装置その1(魚歌)
水槽の中には熱帯魚とセンサーが入っていて、魚がセンサーの前を通ると音がする仕組みになっているようである。しかし、センサーは水槽の隅に置いてあるために魚が前を通ることはなく、音を聴くことはできなかった。
装置その2(Voice Line)
はじめに貼った店内の写真にも見えるように、カフェの壁一面に設置されている。片方で話すともう片方でも音が聴こえる。上の写真のように、2本設置されていた。
装置その3(名称不明)
鍵盤とカウンターがパイプでつながっていて、カウンターの上にはいろいろな食器や瓶などが置いてあり、カウンターからは赤い球付きの車輪が伸びている。鍵盤を押すと、押している間車輪が回転し、赤い球が食器にあたって音が出る。それぞれが鍵盤に対応した音を出すようになっている。
装置その4(名称不明)
電源を入れると、壁にかかったシャッターのようなものが、キャタピラのようにゆっくりと回転する。下には小さなボルトのような部品が置いてあって、それを適当に差し込むことができる(上段右)。最上部の折り返しのところには、ボルトに反応する機械があり、キャタピラの回転によって上に上がってきたボルトがそれを押し上げることで音が鳴る(中段左)。オルゴールのような仕組みだが、音は木や竹を打ち合わせたようなカコンという音。はじめはどこから聞こえてくるのか分からなかったが、店員に聞いたところ、店内のテーブルの中から出ているらしい。店内にテーブルは4つあり、それぞれに3つの装置がついている。それぞれのテーブルの下には箱のようなものが3つついており、これが装置のようだ。キャタピラの回転が遅いので、曲のようにするものではなさそう。かなり大きくて高い音がテーブルから出るのだが、テーブルでは勉強をしている人もいるので少々気まずい。
装置その5(踢time)
ティータイムと読む。中央に時間が書いてあって、一分ごとにこの数字が代わるので、時計のようなものだと思われる。時間が変わるときにはカチッという大きな音がするのだが、音楽という感じではない。
全体の感想
カフェの雰囲気としては、普通のカフェとあまり変わらなかった。行く前にはカフェの客も店員もこの展示物を操作したり、音を聴いたりして、その合間にお茶を飲んだりするものだと思っていたが、正直それほどまでにサウンドアート自体はこのカフェで大きな役割を持っていないようである。装置はカフェの装飾の一部のような印象を受けた。客もそれほど装置を操作しようとはせず、談笑や勉強がほとんどだった。
一つ違うところは、普通のカフェと違ってサウンド系の展示やイベントの会場として利用されているらしいということだ。防音用のカーテンがあったり、スタジオがあったりと、はじめから会場としての利用は考えられているらしい。そういう意味では、音響芸術が自然に受け入れられていて、装置があることも、イベントの準備をしていることもあまり違和感のない雰囲気になっていた。