2022-09-30

メモ:小林信彦『僕たちの好きな戦争』

食後に少しずつ、という感じで、何とか秋学期開始前に読み終えた。楽しい小説読書だった。

自分の好むものの地平線というか基準線みたいなものがここにあったことを思い出した。中学生の頃の基準線。老後、小林信彦をたくさん読み返す人になるのだろうか、僕は。それはそれでなんかつらいな。だって、小林信彦は僕にとっての同時代人でもないわけだし。

2022-09-28

メモ:evala@東京都庭園美術館、東京都写真美術館、「装いの力:異性装の日本史」@渋谷区立松濤美術館

evala さんの新作のサウンド・インスタレーションを堪能すべく東京都庭園美術館に。1100ごろに東京都庭園美術館に、到着。「旅 想像、創造」(みたいなタイトル)の、展覧会。

前半は、戦前の皇族が優雅に世界一周旅行しました、という記録。羨ましい。後半、色々な作家の作品。evala目当てきたわけだが、「さわひらき」の映像作品が出色。いくつかの連作を40分くらい見てしまう。

evala作品は何というか、安定の気持ちよさ。前後6つずつのスピーカーで、超現実的な音響録音空間を現出させる。後から考えるに、これは、レコード音楽の発展バージョンに過ぎないとも言えるな、と気付く。四国のやつや銀座のやつなような外部現実空間と相互作用するタイプのミラクルはなかった。ウルトラにハイパーでオーガニックなレコード音楽みたいな代物を堪能。自分が書いたサウンド・インスタレーションを比較する4つの比較軸のことを思い出す。あれ、もっと活用できるな。

さわひらき」さんの映像作品が素晴らしかった。展覧会前半は「旅と創造と想像」みたいなタイトルで、戦前に皇族が海外一種旅行した絵葉書とか展示していて、とても羨ましい。LCC乗ったり朝食安く済ませようとしたりする必要なかったのだろうな、など。

東京都庭園美術館|旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる|2022年9月23日(金・祝)〜11月27日(日) 


次に東京都写真美術館に移動。歩いて15分ほど? 四月からここで働き始めた山﨑と久しぶりに話す。色々と悩んでるらしく色々と話した。「色々」とまとめておく。とりあえず、ビッグになってもらいたいものである。イメージメイキングの仕組みみたいなタイトルの展示は、神戸で行った科学博物館を思い出すなど。

東京都写真美術館 「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19

東京都写真美術館 「イメージ・メイキングを分解する

「装いの力―異性装の日本史|渋谷区立松濤美術館 

で、白金から松濤に移動し、渋谷区立松濤美術館の「装いの力:異性装の日本史」に。個々の事例は知っているが、まとめて提示されると、「なるほどー」と思う。薔薇の葬列を久しぶりに見た。来館者が多かった。流行ってるのか? 日本にも古代から脈々と男装する女性や女装する男性がいたと示すことは、意義あることなのだろう。

一日中歩き回って脚パンパン。どこでひと休みすべきだったのだろう。スタバとか、なんか休めないしなあ。

2022-09-20

メモ:ゲルハルト・リヒター展@東京都国立近代美術館




来週火曜日がコクソーで臨時休館なので今日は祝日の翌日だが臨時開館日だった。人間ドックの後に向かう。

今まで色々な機会に見てきてはずだが、僕はリヒターのことをあまり分かっていなかった。最初の部屋に入って、彼のabstract paintingを何枚もまとめて見て、すぐにそのことが分かった。
その抽象絵画は、点と線と色彩、mass, field, region,などから成立し、そのバランスやらハーモニーやらが織りなすfabricationが見事なものだった。見事というのは、一意な説明で全体を理解したと思えることはなかろうと予想されるということで、音楽やら織物やらの比喩やレトリックに頼らざるを得ないし、それらに頼らずなんらかの方法でその成立方法を「説明」(あるいは「分析」)したからといって、それはその抽象絵画の在り方とか成り立ち方とかの秘密を明らかにすることに貢献するかどうかは疑わしい、という意味。
なので、つまり、ゲルハルト・リヒターの抽象絵画は、あらゆる優れた絵画がそうだが、文字通りの意味で「言葉では表現できない」、という臆面もなく陳腐な表現をせざるを得ないと感じた。これぞ眼の愉しみ、すごい、気持ち良い。
少なくとも、こういう抽象絵画は60年代に流行ったオワコンだ、とか、こういう絵画はそのうちAIが描けるようになるだろう、とかは思わない(が、AIはきっととんでもないことをするので、もしかしたら、そのうちこういう「絵の具の盛り」くらいのことならできるようになるのかもしれない)。
なので、知りたいのは、リヒターはなぜ1980年代とか90年代にこういうことをしているのか。正確には、いま絵画とは何であるのか。絵画とアートとの関係は、いま、どうなっているのだろうか。

2022-09-07

Keynoteファイルから画像・動画を抜き出す方法

Keynoteに貼り付けた動画を抜き出す方法を探して、デフォルトではできないことを知った。

この方法でできる。便利!

Keynoteに含まれる画像・動画を抜き取る(抽出する)方法

:「Keynoteファイル(.key)を、ZIPファイル(.zip)にリネームして、ZIPファイルを展開(解凍)したら出てくるフォルダの中の「Data」フォルダ内に、Keynoteファイルに読み込んだデータが入って」いる!

もしもKeynoteからGoogleスライドに移行するとすれば、Keynoteの過去遺産(とくに埋め込んだ動画と音声)をGoogleスライドに埋め込む方法、が課題だった。Googleスライドに音声や動画を埋め込む場合、YouTube動画使うか、予めファイルをGoogleドライブにアップロードしておかなければいけないので。

過去遺産としてのKeynoteをそのままGoogleドライブにおいて、zipファイルとして展開(解凍)したら音声も動画もあるってわけなので、やりやすくなった!

Chromeリモートデスクトップでホストの音声をリモートで聞く方法 →ホストがMacの場合は難しい

Chromebookを使って、自宅のMac miniのKeynoteを起動してプレゼンテーションすることは可能か? →音声を使わない場合はけっこう現実的。しかし、Macだと、音声出力の設定が難しいので辞めたほうが良い。

やはり整備品を購入すべきか?!

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研究室のiMac2010に入れたChromeOS Flexから自宅のMac miniに接続し、Keynoteをプレゼンテーションモードで操作してみた。

すると、スライドに埋め込んでおいた映像にシークバーが出てきて、操作できた。

しかし!

音声が聞こえない。

聞く方法はすぐには分からなかった。そこで自宅でぐぐってみたところ、ホストがWinあるいはLinuxだと難しくないけど、ホストがMacだとけっこうややこしいことが分かった。

どうやら、SplashtopやLogMeInなどの有料アプリ(年間1万円とかそんなレベル)を導入するか、Soundflower(仮想サウンドデバイス)やLadioCast(ソフトウェアサウンドミキサー)を導入したうえにSkypeの音声通話機能でパソコンの出力音声を通信する、ということをする必要があるらしい…。映像と音声を別経路で通信するってことかあ…。


参考

外出先から自宅のMacにリモートアクセスする際Skypeを使うと音声転送が可能になる | Cool Life Tokyo https://coollife.tokyo/travel-amenities/remote-desktop2/

Macでリモートデスクトップの音を鳴らす方法を見つけた。 - 日々徒然Highmount https://highmount.hatenablog.jp/entry/2016/05/14/230305