2025-09-29

お知らせ:ウェルビーイング・サウンドプロジェクトで講演します

ウェルビーイング・サウンドプロジェクト(すみだ向島EXPO6参加プログラム、主催:KAB Library and Residency)で講演「サウンドアート」を行います。

日時:2025年10月18日(土)18:00-20:00

会場:千葉大学墨田サテライトキャンパス4階

入場無料

みなさま、どうぞおいでませ。


10月18日(土)14:00-16:30には、「サウンドウォークとワークショップ」も開催されます(ファシリテーター:三浦秀彦(千葉大学))。

10月24日、25日、11月1日、2日、3日 には「KAB聴覚障害者向けガイドツアー」も開催されます。


詳細はリンク先をご覧ください。

ウェルビーイング・サウンドプロジェクト : Kabair's Blog https://kabair.exblog.jp/33827949/


お知らせ | 横浜国立大学 都市科学部 https://usc.ynu.ac.jp/news/index.html#news-20250930

中川克志先生/ウェルビーイング・サウンドプロジェクトで講演「サウンドアート」を行います。 - Y-GSC https://ygsc-studio.ynu.ac.jp/2025/09/mt-preview-987c0ef22083b0bc941e12b819c7e3a4c21c5df3.html


2025-09-04

メモ:Holmes, Thom. 2022. Sound Art: Concepts and Practices

Holmes, Thom. 2022. Sound Art: Concepts and Practices. London, England: Routledge. https://doi.org/10.5040/9781138649491.


著者
は電子音楽史の教科書として定評のある『Electronic and Experimental Music』を書いた人。何度も増補改訂版が出されていて、今はsixth edition。毎回ちゃんと内容も修正更新しているし、頻繁にポッドキャスト?ミックス?をアップロードしていて、その勤勉さに驚く。

そのThom Holmesがsound artの教科書を作成していた。まったく評判を聞かなかったし、アンテナに引っかかってこなかったので、2022年にこういうものが出ていたことに驚いた。でも、それも仕方ない、という感じのものだった。

(そういえば、2010年代後半に、この本が出るらしいと知って注文してしかしなかなか出なくてキャンセルされて…、みたいなこともあったような気がする。)

この本は“Sound Art offers the first comprehensive introduction to sound art written for undergraduate students.” という志らしい。学部生で、かつ、おそらくは、美大でsound artを制作してみたいという学生を念頭に置いているのだと思う。

ただし、褒められそうなのはそれだけ。

Geminiに評判を調べてもらったら

「『サウンド・アート:概念と実践』は、その序文で主張されている「包括的な入門書」としての役割を、客観的な証拠に基づいて果たしていません。その評判は、否定的なものというよりは、むしろ存在しないと表現するのが最も正確です。この本は、この分野の確立された文献に加わることに失敗し、サウンド・アートの学術的言説に、意味のある形で貢献することも議論を喚起することもないままです。」

Google Gemini https://gemini.google.com/app/10f8f156a62d06f7

と言われた。

確かに!

可もなく不可もなく、どころではなく、結構穴がある。年表がけっこうとんでいるし、読み応えのある考察もないし。

なんというか、美大とか芸大で、「サウンド・アート」という授業をしたい先生が、自分で自主的に作成した講義資料、という趣がある。

音へのアプローチの仕方という点で10個ほどに章をわけたようだが、教科書がつまらないと、学生も刺激を受けないので、教科書としての出来は悪い、と考えるべきだろう。

ううん…。