2009年12月24日木曜日

山東功『唱歌と国語 明治近代化の装置』

唱歌と国語 明治近代化の装置 (講談社選書メチエ)
4062584069
面白かった。
細かなディティルを取り上げて実証的にロジックを積み重ねていくことで、明治近代化を駆動するプロセスを、(「国語」と)「唱歌」における「文法習得」の中に見出す、という物語=歴史を構築している。事象の細やかな検討を、大きな枠組の中に配置する物語力が面白い。

面白かったこと
:国語と音楽(唱歌)という教科は、「(学校)文法習得」を必要とするという点で共通する、という指摘
:明治10年代:(雅楽ではない)邦楽を「俗」としてそれに対置する形で洋楽と邦楽を折衷する形で「雅」の音楽の創生を目指したのが、明治10年代の唱歌だった、という指摘
:明治20年代:「雅」の音楽に導き入れるために、「俗」な題材を利用した、という指摘
:明治30年代:唱歌は近代化の装置(要するに、暗記のためのツール)となったという指摘
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はやいけど、今日が僕の2009年外での仕事納めの日。

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