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なので、iTSじゃなくてAmazonで、一枚目と二枚目のアルバムを、CDで購入した。
早く届いて欲しいなあ。
おされな音楽だなあ。
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楽器演奏したことがあれば、面白いフェンダーローズ・ピアノ使いだ、ってのはよく分かる。
シーケンサーとかリズムマシンを使ったことがあれば、この人の楽曲構成とかリズムが面白いこともよく分かる。
でもたぶん猪野秀史は、もっと他の部分もコントロールしてるんだと思う。
この人は「良い耳」を持ってるんだろう。個々の音色を可聴音域の全域に渡ってコントロールしてるんじゃなかろうか、と思った。スペクトル・アナライザーを使ったり波形を見たりしてるわけじゃないだろけど、個々の音色のバランスが面白い。例えば、フェンダー・ローズとリズムトラック(ハットとマラカスの音色?)の音色の高音と低音のバランス、とか。
むかし竹村延和を初めて聴きた時の衝撃のようなものかもしれん(が、実は、初めて竹村延和を聴いた時にどれくらい衝撃を受けたかはあまり覚えていない)。
猪野秀史が面白いのは、この人が、おそらくは音質にかなり気を使っているはずのこの作品を、iTSでMP3形式で(つまり、建前としては聴感に影響を与えないとされるけど、実際は素人の耳でも、元の音質との違いがけっこう分かる形式で)リリースしていることかもしれない。で、MP3形式で聴いても面白いことかもしれない。僕も、この人のアルバムをデジタル・データじゃなくてCDで買ったけど、でも、たぶんそれらを聞く機会の半分以上はMP3で聴くことになるだろう。
「現実的には音楽のほとんどがMP3を通じて聴かれること」という現実を前提として「音質云々のコントロール」がなされているから、MP3になっても面白いのかもしれない。つまり、多少は音質が損なわれてもその面白さは損なわれないように調整されているのかもしれない。だとすればこの音楽は、単なるおされなだけじゃなく、案外強靭なのかもしれない。
とか、思いました。
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2 件のコメント:
惹かれますね。僕も買おうかな。
iTSはmp3ではなくAACですよ。
低品質のオーディオを想定してマスタの音を仕上げる、というのは結構昔から言われていたことですが、これだけオーディオ形式に選択肢が出てくるなら、それぞれ別にマスタリングを施すのが正解なのかもしれませんね。
ああ、そうだ、僕はAACを購入していたのか。
これ、すごい良いです。
「最近の音楽」とか知らないけど、試聴して他に何も知らないままに買って、はまった。
良いっす。
確かに、高性能ステレオだけじゃなくて音質の悪いラジカセでの再生も想定してマスタリングするのは普通だったはずだから、低品質の再生を想定すること自体は、新しいことじゃないですね。
そのことを、明確に言葉に直して説明してみたいです。何hzの周波数がどうこう、とかいう数字を使う言い方以外で。
何かないかなあ。
これ買った日に矢野顕子の里帰るコンサート行って、それはそれで素晴らしかった。
増田さんの奥さんと息子を初めて見た。
子供連れのものすごく多いコンサートでしたわ。
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