2014-04-19

DVDでCharlemagne Palestineのドキュメンタリー『THE GOLDEN SOUND』(2013)

そういや僕は、シャルルマーニュ・パレスティン(Charlemagne Palestine)のことを詳しく知らなかった。ミニマル・ミュージックの世代の作曲家で今は西海岸でOther Mindを仕切っている音楽家、と、何となく把握しているつもりだったが、Other Mindを仕切っているのはチャールズ・アマーカニアン(Charles Amirkhanian)だった。ちゃんと把握していなかった。

昔の映像とか写真とかを映し出しながら彼の作品を再生し、時おり彼の半生を語る、みたいな内容だった。NY出身で、最初はNYUとかコロンビア大にいて抽象表現主義に関心があって、その後、ミニマル・ミュージックの作曲家とかスタン・ブラッケージとかスタン・ヴァンダーヴィークとか実験映像作家と知り合ったらしい。
DVDはそんなに面白いとも思えなかったのは僕が鈍いからかもしれないが、たぶん、全体的に何のDVDなのかよく分からないからだ。パレスティンを紹介するDVDなのだろうけど、誰に向けたDVDか分からない。受容できるのは、もうすでにパレスティンの面白さを認識している層だけではなかろうか。
聴くDVDとして使うのが良いと思った。

→付記:長めのライナーノートを読むと、このDVDがなぜ作られたか――基本的には監督が興味をもったから、らしい――が分かる。Ingram Marshallの文章があるので、パレスティンの略歴も分かる。つうか、読まないとよく分からん。ドキュメンタリー作品としてはつっこみが足りないと言わざるをえないが、まあ、いいか。この走り書きのメモでけっこうポイントをつかまえているような気がする。自分を褒めておきたい。

でも面白い場面もあった。
ピアノを二台を重ねて――地面にもう一台ピアノの共鳴体部分だけ置いて――鍵盤を連打して――パレスティンは昔フラメンコギターを学んでいたらしく、その発想に基いて作品を構想することが多いらしい。なので、鍵盤の連打、などを行うことが多いらしい――部屋の音鳴りを追究する作品の映像とか。
1975年の映像――運転中の車中からの映像でそれに合わせてパレスティンがなにか歌っていた――とかは、なんなのかさっぱり分からん。

あと、シャルルマーニュ・パレスティンはヌイグルミが大好きなことがわかった。いろんなヌイグルミを仕事部屋においてあるし、外出時にはヌイグルミを赤いスーツケースに詰めて持っていくし、演奏時には必ずヌイグルミをピアノの上などに置いておくようだ。
なかなかなサイコさんみたいだな。

Charlemagne Palestine, the Golden Sound by Anne Maregiano [DVD] Re:Voir - Art into Life:
Anne Maregiano "Charlemagne Palestine, The Golden Sound" DVD - オメガポイント:
これ、ReVoirから直接買ったのだけど、日本のお店から買っても値段はほとんど変わらないな。

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