2015-08-02

メモ:点音 in 和歌山 2015 鈴木昭男+梅田哲也(2015年7月19日(日)と20(月))の感想文

点音 in 和歌山 2015 実行委員会

2015年7月19日(日)と20(月)に和歌山市のぶらくり丁で、鈴木昭男さんと梅田哲也くんのイベントがあった。
前からこの7月の三連休は和歌山に帰省することに決めていたので、参加できた。
19日の夕方に梅田哲也くんの「点音(おとだて)はがし」でぶらくり丁の南西辺り(宮井平安堂とお城の間の河あたり)を歩き、夜は北ぶらくり丁の商店街で鈴木昭男さんと梅田哲也くんのパフォーマンスを見て、その後、北ぶらくり丁の匠町ギャラリーというところで行われたふたりのパフォーマンスも見て、20日の午前は鈴木昭男さんの「点音あるき」で県立近代美術館から北ぶらくり丁まで歩き、午後の懇親会は参加できずに実家に戻り(ヒロミさんにだけ帰りの挨拶をしたのだけど、なんだか威勢の良い姉ちゃんだなあ、と再認識した)、そして、関空から横浜に戻った。
なので、大学に行くために京都に引っ越すまで高校生の頃は毎週土曜日に通っていたぶらくり丁を、40になる前の夏の夕方と昼間に1,2時間散歩する、という経験をした。

とにかく暑かったけど、面白かった。
三つ驚いた。
1.高校生の頃に慣れ親しんでいたはずのぶらくり丁だけど、全然知らない場所に見えたし、聞こえた。
2.夜のシャッターが閉まった後のぶらくり丁商店街で行われたふたりのパフォーマンスはすごく面白かった。
3.和歌山に面白そうな人の集まりがあることを知った。

1.
「点音はがし」のコンセプトをちゃんと聴いていなかったのだけど、とにかく、ぶらくり丁の南西辺り(宮井平安堂とお城の間の河あたり)を川沿いに歩き、かつての映画館があったあたりを経由して、北ぶらくり丁の匠町ギャラリーというところまで歩いた。
あの川沿いを歩けることや和歌山にも「銀座」があることを初めて知った(ここ)。


「十分知っていると思っていた土地にもまだまだたくさん知らない場所があることを知って、そこを歩いて、ぼんやりして、あたりを見渡して、耳を澄ます」という経験は、なかなか新鮮な気持ちにさせてくれる。
和歌山市くらいの大きさの街ならきっとまだまだたくさん知らない場所があるのだろうなあ、と思った。
七曲市場ってのも初めて行ったな。
点音というのはよく出来たサウンド・ウォークだ。

2.
ぶらくり丁商店街で行われたパフォーマンスは、面白かった。
広いスペースでバラバラの場所で同時多発的に起こる別々のことを、観客たちが好き勝手な場所で見ることができるパフォーマンスは、面白い。
こちらでは梅田哲也くんの新しい(?)秘密兵器のドライアイスが、熱せられたアイスコーヒーの缶を冷やして「ポコポコ」音を出させていて、あちらでは鈴木昭男さんがペットボトルを何個か引きずりながら走っていて(元気な人だ)、そちらでは梅田哲也くん本人がビニールのバットで風船をホームランしようと頑張っていて、僕は北ぶらくり丁商店街の入り口に置かれていて(結局何に使われる、ということもなかった)デカイ黒いアドバルーンみたいなものをつついていて、他のたくさんの客もめいめい好きな場所でこのパフォーマンスを見ている状況というのは、なんというか、賑やかで面白い。
この面白さを解釈するために、1952年のケージたちによるハプニングのように…みたいなことを考えるのも良いのだろうけど、たぶんあんまり大層な言葉で考えても面白く無いので、また今度。

3.
今回、和歌山で点音が行われたのは、そもそも10年前に和歌山で点音が行われたことがあり、10年経ったことだし久しぶりにもう一度やろうや、ということになったかららしい。
その時の実行委員のひとたち(何人いるかは知らない。アバロームのダイスケという兄ちゃんと近美の奥村さんは、認識した)(あんまり話せなかったけど、奥村さんに「OKミュージックボールのドラマーとして知ってました」と言われた記憶がある。その時は流してしまったけど、どういうことだろう…。まあ、「サウンド・アートの研究者」としても認識されるよう精進しよう)や鈴木昭男さんはそれ以来の友だちらしい(昭男さんと細川さんは30年来の友人らしい。びっくりした)。
ちょうどカリフォルニアのいた年なので、僕は10年前の点音のことは知らない。今回のも5,6月まで知らなかった。
時々帰ってチラリと眺めてるだけだと、商店街などがひたすら寂れていくだけの地方都市、みたいにしか見えてなかったけど、和歌山も面白くなるのかもしれない。
10年後何がどうなるかは誰にも分からんけど。


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@hiramatti: 2015年7月19日21:3022:30 和歌山市北ぶらくり丁商店街アーケード行われた鈴木昭男+梅田哲也ライブ「点点」の模様ですhttp://ameblo.jp/kitabura/entry-12056183574.html

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