2016-05-29

2016年5月:映画研究部顧問として映画を見た今年の感想

毎年ドキドキさせやがるぜ。
https://twitter.com/ynueiken

宮崎の『愛と闘争のために』(2015)
安保法案可決の話や国会前のデモ映像と何がどう関係するのかよく分からんかった。
〈お芝居っぽいセリフ〉あるいは〈純文学っぽいセリフ〉を日常会話で話す、という面白さの効果を試しているようだ。確かに、もう海の上にだって安らぎは存在しないのかもしれないし。衝撃のラストだな。

宮崎の『日本の恋人たち』(2015)
同棲中の部屋に別の男を連れ込んだ女は、男と男と三角関係になるわけだが、ちょっと話し合った後、三人で、住んでるマンションの屋上で馬跳びしていた。
馬跳びもポエティックになり得るということだろう。
愛は一瞬だってことらしいが。

佐藤の『僕の日常は』
なんか既視感があるなあと思ったが、去年見た500日のサマーごっこのやつじゃねえか。
〈僕の日常〉は〈起床朝食便登校〉の繰り返しだが、授業で可愛い女の子と(席をひとつ隔てて)会話するようになったらすっかり良い感じに変わった、というやつ。

監督名を把握しそこねた『乙女珍道中』
映研の合宿で撮影されたものらしい。
高校三年間同級生だったハルとアキという女子の物語で、砂浜で遊びながら友人に砂を被せているうちに、友人を見失ってしまう、という驚きの展開があった。
さらに、そこに、ハルとアキが片思いしていたナツキという男がその友人を見つけてくれる、という展開もあった。
しかもそれは夢じゃない。
なにが「道中」だったのかは分からない。
女子高生の思春期は僕の想像の埒外にあるのでもう少し説明して欲しいものである。

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