2016-07-23

メモ:平芳幸浩 2016 『マルセル・デュシャンとアメリカ: 戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷』 京都:ナカニシヤ出版。



国立国際美術館から今は京都工芸繊維大学に移った平芳さんの待望の単著。僕は待ち望んでいた。とくにフルクサスの章を。
たぶんどの章も、自分が院生時代、先輩の論文として何度も熟読して自分が論文を書く時に参考にしていたのだが、なかでも、これまでパブリッシュされてこなかったフルクサスとデュシャンとを扱った論文が収録されていて、素晴らしい。

ざっと全体をさらって、フルクサスの章を読み直してみて、思ったこと。
何度も精読したのに僕はまったくこういう切迫的に勢いがあり論理的にスピード感のある文章を書くようにならなかったなあ、ということと、10年以上経つとそれなりに僕も学術論文としての全体的な綾が理解できるようになっているなあということ。

文体はどんなでもいいのだけど、論理的に創発的な文章を作れるようになりたい。日本語でも英語でも。修行しないとな。


マルセル・デュシャンとアメリカ: 戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷 平芳 幸浩 https://www.amazon.co.jp/dp/4779510635/ref=cm_sw_r_tw_dp_BTJKxbTFNBCTX @amazonJPさんから

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