メモ:ASUNA『100 キーボード - 干渉音の分布とモアレ共鳴 -@The CAVE』
90分のドローンのライブインスタレーションを楽しんだ。
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100個以上のCASIOやYAMAHAのキーボードがあり、ASUNAさんが、それらを操作して、AとDのドローンを発する設定にしていく(=キーボードの電源を入れてAとDの鍵盤を棒切れを挟んで押し下げた状態にしておく)ライブインスタレーション。今日は120台あったそうです。
となれば、つまり、これは多音源のドローン作品として体験されるものだ。
上下数オクターブに及ぶAとDの倍音たちが聞こえる。また、倍音同士の周波数の揺れが差音として聞こえることで、リズムが生み出される。さらには、それらが壁や天井や床に反射する反射音も聞こえる。そしてまた、分かりやすい「部屋鳴り」も生じる。「部屋鳴り」というよりも、正確には、共鳴音なのだろう。なかでも、ビールサーバーからははっきりとした共鳴音が聞こえてきた。また、ハンガー掛けからも少しだけ共鳴音が聞こえた。
また、安物キーボードなので、けっこうチューニングが狂っているものが多くて、その音程のズレもかなり面白かった。
後のトークによると、今回のパフォーマンスではあまり共鳴音がなかったけど、もっと天井が高くて広いと、もっと音が回ってスゴくなるらしい。さもありなん…!
こういうタイプの音は、真剣に聴けば聴くほど、常に何か新しい体験をもたらしてくれる。鼓膜に響いてくる音と鼓膜まで届かない(ように感じられる)音とが区別できるようになったりする(というか、自分に鼓膜があったことを思い出す)。こういう音を聴くときは、あまりごちゃごちゃ考えずに、まずは、ただひたすら耳を傾けて楽しむことをオススメする。
これ、瞬時に全ての音を停止できたら、ライブインスタレーション体験としてトラウマ的に鮮やかなものとなるのではなかろうか。と思ったが、ひとつずつ電源を切っていくプロセスは、とても面白かった。干渉とモアレが徐々に薄まっていく緩やかなプロセスは。最後の数個になると、どれが鳴ってるから分からなかったりする。
かなり疲れたけどね!
となれば、つまり、これは多音源のドローン作品として体験されるものだ。
上下数オクターブに及ぶAとDの倍音たちが聞こえる。また、倍音同士の周波数の揺れが差音として聞こえることで、リズムが生み出される。さらには、それらが壁や天井や床に反射する反射音も聞こえる。そしてまた、分かりやすい「部屋鳴り」も生じる。「部屋鳴り」というよりも、正確には、共鳴音なのだろう。なかでも、ビールサーバーからははっきりとした共鳴音が聞こえてきた。また、ハンガー掛けからも少しだけ共鳴音が聞こえた。
また、安物キーボードなので、けっこうチューニングが狂っているものが多くて、その音程のズレもかなり面白かった。
後のトークによると、今回のパフォーマンスではあまり共鳴音がなかったけど、もっと天井が高くて広いと、もっと音が回ってスゴくなるらしい。さもありなん…!
こういうタイプの音は、真剣に聴けば聴くほど、常に何か新しい体験をもたらしてくれる。鼓膜に響いてくる音と鼓膜まで届かない(ように感じられる)音とが区別できるようになったりする(というか、自分に鼓膜があったことを思い出す)。こういう音を聴くときは、あまりごちゃごちゃ考えずに、まずは、ただひたすら耳を傾けて楽しむことをオススメする。
これ、瞬時に全ての音を停止できたら、ライブインスタレーション体験としてトラウマ的に鮮やかなものとなるのではなかろうか。と思ったが、ひとつずつ電源を切っていくプロセスは、とても面白かった。干渉とモアレが徐々に薄まっていく緩やかなプロセスは。最後の数個になると、どれが鳴ってるから分からなかったりする。
かなり疲れたけどね!
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こういうタイプの音を楽しむためには集中力と体力が必要なので、つまんねえなぁ、と思って眠ってしまいがちでもある。
これは楽しむためにはけっこう体力が必要だ、ということもお知らせしておきたい。
これは楽しむためにはけっこう体力が必要だ、ということもお知らせしておきたい。
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ASUNAさんは恩田あきさんの推薦らしい。恩田さん、アンテナ広いなあ。
あと、終わってから聞いてみたら、けっこう近い年齢だった。すごく若く見える! バンドやったりもしてたらしく、ここでも三沢さんは偉大だった。
面白そうなので、ファーストアルバムを入手した。どんなかなあ。
あと、終わってから聞いてみたら、けっこう近い年齢だった。すごく若く見える! バンドやったりもしてたらしく、ここでも三沢さんは偉大だった。
面白そうなので、ファーストアルバムを入手した。どんなかなあ。