昭男さんは町の人に説明するところから始めて、東京から網野町に引っ越し、手伝ってくれる仲間や町の人の手助けも得ながら、レンガを造ってそれを山の上まで運んだわけで、たった一日だけ自分だけが音を聴くというただそのためだけの場所を、一年以上かけて作り、春分の日に一日中ただひたすら耳を澄ませたという。それが《日向ぼっこの空間》。なんか不思議なのだけど、《日向ぼっこの空間》は鈴木昭男以外の人もその場所で耳を澄ませるために作られたのではなく、あくまでも鈴木昭男だけが耳を澄ませるために作られたわけで、つまりはこの作品は、町の人や手伝ってくれる人などたくさんの味方を巻き込んで制作したものだからソーシャリー・エンゲージド・アートと言えるようなものなのだろうけど、参加型アートとかではない。
まあそんなアートの分類話みたいなことはどうでも良いのかもしれない。とにかくこの伝説的な作品の効果は絶大で、一言でいえば、この作品は〈音を聴くことは面白い〉というメッセージを発信し続けている。今日も僕は、《日向ぼっこの空間》について語るトークイベントに参加し、パフォーマンスも見て、〈音を聴くことはこんなに面白いのだな〉という意を新たにした。
いつも海外にいるイメージの恩田さんがいたり、打ち上げの席に少し参加させてもらったり、多くの方とお話できた。久しぶりに日付変わってから帰宅した。
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鈴木昭男"いっかいこっきりの「日向ぼっこの空間」”出版記念イベント
https://www.art-into-life.com/phone/news-detail/24
鈴木 昭男(サウンドパフォーマンス): 川崎 義博 (トーク)
日時 : 6月24日(土) 開場 18:00 開演 18:30 (当日は作品の販売を行います)
会場:下北沢アレイホール
料金:3,500円 (当日のみ)
主催/お問合せ : Art into Life / info@art-into-life.com
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一人で食べる吉野家のなんとうまいこと…!
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