2025-07-04

メモ:中島みゆきはVocaloidより凄いかもしれない

2025年4月19日放送の「新プロジェクトX~挑戦者たち~ 情熱の連鎖が生んだ音楽革命 ~初音ミク 誕生秘話~ 」を、NHKオンデマンドでやっと見た。初音ミク現象について、多方面に触れていて良いドキュメンタリーだったし、最終的には中島みゆきの偉大さに想いが至るドキュメンタリーだった。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2025145869SA000/? 


最近、大学院生とNina Sun Eidsheim, The Race of Sound, 2019 (Open Access: https://library.oapen.org/handle/20.500.12657/22281) を読んでいて、ch4ではヴォーカロイド文化が取り上げられていた。そこでは、Vocaloid技術を用いたLEONとLORAという奴らが先にデビューしていたが、それらはキャラクター化されておらず、ソウル・ミュージックのバックシンガーとして使われるシンセサイザー音源の一種として、販売された。が、ソウル・ミュージックで使われた事例は全くなく、ただし、ファンたちが自由に勝手にキャラクターをつけて盛り上がったりしていた、ということが語られていた。で、その後、初音ミクが爆発的に普及したのだ、というお話だった。

このドキュメンタリーでは、初音ミクの前にMEIKOがいたことには触れられていたけど、LEONとLOLAのことには全く触れられていなかった。
 Eidsheim 2019では「初音ミクはLEONとLOLAに影響された」とは明言されていなかったので、直接的あるいは事実として、初音ミクとLEONとLORAは、あまり関係ないのかもしれない。どうなのか。

NinaさんはLEONとLORAの役割を過大評価しようとしているとか、プロジェクトXは初音ミクの役割を過大評価しようとしている(ので先駆者の存在を無視している)とか、そういうことはどうでも良いのだが、事実としてはどうだったんだろう。


突然COMPOSTELLAが流れて、びっくりした。一聴して分かる。初音ミクの成功に向けて活躍した一人が、音楽好きであることを示すために再生された事例として、再生された。

初音ミクに関するプロジェクトXの番組でも、やはり、中島みゆきの地上の星が流れるのであって、初音ミクに歌わせたりはしないんだな、と思った。ヴォーカロイドの曲を人間が歌うようになった例としてAdoを紹介する際に、Adoの歌声と中島みゆきの「ヘッドラーイトー」という歌声が交差したり、中島みゆきだけになったり、という場面で終わった。 その最後のところがすごかった…! 
(プロジェクトXって初めて見たかもしれん。なんか、すごいフォーマットやな…。)

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