2013年5月26日日曜日

ジャックアンドベティで『きっと、うまくいく』

娯楽作品に対して、勧善懲悪の世界観とか人物設定とか物語展開について云々するのは野暮だけど、やっぱり、「学問は知的好奇心にだけ基づいて行うべきで、成功は後からついてくる」みたいな意見は気持ち悪いし、ヒロインが途中でほっぽり出した結婚式で後に取り残された新婦とその家族のことや、物語最初の方で自殺した男の家族のことは、気にかかる。
ご都合主義は細部を捨てる。
それでもやっぱり面白かったのだけど、きっとそのうちボリウッドでも、こういう細部が気になって仕方ない映画人が登場するようになったら、インド版ヌーヴェルバーグが登場するに違いない。
ボリウッド・ヌーヴェルバーグ! 目に浮かぶようだ。


カリフォルニアで住んでた家のルームメイトにインドからの留学生がいた。あんまり話をしない奴でほとんど打ち解けなかったけど、インド訛りがきつい英語で(早口だし僕には聞き取りにくい)、エンジニアのPhDコースにいて、博士を取ったら国に帰るみたいなことを言っていた奴で、あいつはインド社会ではけっこう上層な家庭出身なんだろうなあ、と思ってたことを思い出した。
原題は3 idiots、「きっと、うまくいく」ってのは、主人公のお守りの言葉"all is well(子供の頃に夜回りの男が言っていた言葉という設定なので、オールイズウェルじゃなくてアールイズウェル、と発音する)"。

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