2014-03-26

横山隆一『デンスケ』

1.
これは、放送取材用携帯型録音機(オープン・リール式のテープ・デッキ)の愛称の由来として知られている。
例えばこういうもの。


1951年にSONYから放送局の取材用ショルダー型テープ・レコーダー「M-1」が発売され、これが「デンスケ」と呼ばれるシリーズにつながっていった。このオープン・リール・デッキは重量20kg以上あったが、肩にかけて街頭録音に使っていたらしい。


1973年にはカセット・デンスケも発売された。

参考
デンスケ (録音機) - Wikipedia:
Sony Japan | 商品のあゆみ−放送業務用システム/プロフェッショナル機器
「デンスケM-1」の由来: 昭和のクリップさんのブログ

2.
そして、これがデンスケと呼ばれるようになった由来は、横山隆一の4コマ漫画『デンスケ』らしい。主人公デンスケがこの機械を担いで価値に出かけて街頭録音する描写があり、そこから「デンスケ」という愛称がついたらしい。
参考
デンスケ (漫画) - Wikipedia:

3.
そこで僕もこの漫画を読んでみたかった。
しかし、もはや新品を購入することはできない。
そこで、まずは神奈川県立図書館から大学との相互利用で一冊借りてみた。
横山隆一『デンスケ2』(東京:トッパン社、1955年)
そこで判明したのだけど、2巻ではまた、デンスケは街頭録音に出かけていない!
まだ給仕(お茶くみなど雑用係)のまま!

参考
デンスケ (漫画) - Wikipedia:

4.
正式なタイトルが付いたスピンオフ連載ではないが、デンスケの茶刈家に引き取られた近所の母子家庭の被虐待児童ドシャ子に関するエピソードを集めた『アカチバラチー ドシャ子』を、ヤフオクで手に入れた(デンスケとか音響メディア史とは関係ないが)。
「アカチバラチー」が何か分かった。



5.
今の感覚では刺激の少なくて退屈だろう横山隆一漫画の魅力が分かった気がする。これは良い。
横山隆一の邸宅跡を使っているという鎌倉市にあるスターバックスに行ってみたい。
鎌倉御成町店 | スターバックス コーヒー ジャパン


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