2014年6月29日日曜日

フィリップ・K. ディック『死の迷路』

土曜日の午後にするには楽しい気分転換となる良い読書体験でした。
ディックの魅力は小道具の面白さ(何でも複製する変な動物とか)と登場人物のくだらなさ(ほとんどが反省も成長もしないダメ人間)と物語の筋のB級さ(伏線がきちんとすべて回収されないなど)であることを再確認できた。

山形浩生の訳者解説が痛快痛烈。
ネオ・プラトニズムの考え方として形相と質量の区別を簡単明快に説明した後。
「で、なぜそんな考え方をするのか、という疑問は当然おありだろう。平たく言ってしまえば、こういうことを考える連中が暇だからで、さらにこういうクソの役にもたたない妄想に日々ふけっているだけで飯が喰えるという、しあわせな階級の存在を許容できるほど、当時の(そして今の)社会が豊かだったからである。現実に生きるにあたって、こんな考え方をしてみたところでいささかも役にたつわけではない。それでもなお仔細を知りたい暇な方のために説明しようかとも思ったが、あいにく紙数が尽きた。」(訳者解説:303)

死の迷路 (創元推理文庫)
フィリップ・K. ディック 山形 浩生
4488696031

DVDで『アラバマ物語』(1962)

スタジオ授業関連で、公民権運動に関連する映画として、見た。
途中から面白かった。
前半ほとんど黒人が出てこないし、黒人メイドの描き方は黒人差別的だし、あれ?間違えたかな?と思ったけど、違った。

とはいえ、1962年制作なので、公民権運動真っ只中に作られた映画だと思うと、なかなかポリティカルに先鋭的な映画だったのだろう。
あと、これ、「子供の視点から見た大人の世界に対するノスタルジックな回想」という形なのだが、この視点が面白かった。今まで何本か見た「大人の視点」の公民権運動の映画と全然違って。
どんな時代でも世界は常にシンプルで驚きに満ちているみたいだ。

ただ、トムが可哀想すぎる。

Wikipedia - アラバマ物語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%9E%E7%89%A9%E8%AA%9E


2014年6月26日木曜日

悪魔のしるし@KAAT

ホントに公開ミーティングで、ホントに試演会で、ホントに本番に向けてあまり何も決まってないっぽかった。
キグチさんは愛されキャラのようだ。
そのことだけはよく分かった。


今日うだうだしていた様子を、10月の本番時には華麗に裏切ってくれるのだろう、きっと。
たぶん。
知らないけど。