2019年11月24日日曜日

メモ:DVDで『パーソナル・ソング』(2014)


原題は『Alive Inside』。
小泉恭子さんの『音楽をまとう若者』では「パーソナル・ミュージック」「コモン・ミュージック」「スタンダード」という三層構造が明らかにされたが)ここで主としてとりあげられるpersonal musicは(パーソナル・ソングというのは日本語DVDの意訳。原語ではpersonal musicと言っている)、認知症患者たちにとっての「パーソナル・ミュージック」。
「近年、医学的にも注目されるようになった認知症やアルツハイマー患者への音楽療法を題材に描き、2014年サンダンス国際映画祭ドキュメンタリー部門で観客賞を受賞したドキュメンタリー。」
ひとは音楽を聞くと、長年認知症を患っていても、若い頃のことを思い出したり活発になったりする云々といった事例がたくさん出てくる。時々オリヴァー サックスが出てきて解説する――彼には『音楽嗜好症(ミュージコフィリア): 脳神経科医と音楽に憑かれた人々』という著作もある――。音楽療法的なドキュメンタリーでもあり、進化生物学的な観点から音楽を眺めるドキュメンタリーでもあると言えるかもしれない。
職業柄、あらゆる人間には本来的に共通の音楽が潜んでいるみたいな言い方にはそのまま乗っかれないし、患者にiPodを渡すのは患者に薬を出すよりも制度的に難しい云々というアメリカにおける医療問題には関心を持ちにくい。
が、〈認知症のひとをケアする活動である〉という点で、非常に興味深いドキュメンタリーでした。
和歌山の母にCDラジカセを使えるように設置したときにはもう使えなくなっていたので、CDラジカセを使うとかiPodを使うとかいう能力はけっこう高度なのだと思うので、患者本人の自由意志で使うのは無理なんだろうけど。

僕が認知症になったら、どんな音楽を聞きたがるのかな?
僕にとっての「オールタイム・フェイヴァリット」ってなんだ?

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