なんだか懐かしくなって読み直した。
「音楽する長髪の若者」とか「マスメディアとしてのテレビ局」とか「アイドルに夢中になる女子高生」とか、70年代ってこういうもんだったのかなあ、と思った。
時代風俗を描く小説って面白いけど、でも、それほど70年代らしい事件や時代風俗が描かれているわけじゃなく、最後にちょっと、大人は若者の言葉を聞かないだからダメなのだ云々かんぬんとかいう口喧嘩があるけど、でもそれだけだったりする。
自分自身の大学生時代を代表するような小説って、なかった気がする。「時代を代表する(と称され得る)小説」ってものは90年代までに絶滅したんだろうな。
そういや、大江健三郎『われらの時代』を読んだことないな。
新装版 ぼくらの時代 (講談社文庫)
栗本 薫
大江 健三郎
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