絶賛する気にはならないけど、「昔の仲間と再会する瞬間の喜び」だけを描いた映画として、楽しく見ました。
過去と現在の物語が入れ替わり立ち代りするコメディなのだけど、ひとつひとつのギャグとか物語の進行には納得出来ないものもけっこうあったのだけど―要するにシンナー少女は何だったのか、美少女スジの事件の後は何がどうなってみんな会わなくなったのか、現在のナミの娘はどうなるのか、夫との関係はどうなのか、など―、まあそこらへんのことを気にし始めるとキリがないので、コメディとして、そして何より、昔の仲間と再会する瞬間の喜びを描いた映画として、面白かったです。
2.
なんつうか、結局のところ金がある奴こそが人を幸せにするんだみたいな結末になったのが残念(死んじゃったチュナが大会社の社長で、生き残った仲間のために仕事とお金を用意してやるとか、なんだそれ?な話ですよ)。あと、下のサイトでも指摘されてたけど、最後に、現在のスジを映し出さないほうがかっこよかった、と思う。
3.
あと、これ「過去の仲間たちと再会する瞬間の喜び」みたいな話だと思うので、SNSが普及した後の人間関係では、あんまり当てはまらないことが多そう。1975年生まれの僕でさえ、高校時代の同級生の多くとは2000年代前半にmixi経由で再会しているし、親友といえるほど濃い間柄の友人となら、間違いなくその頃に再会しているはず。SNS経由で再会しない昔の知り合いとは、そもそもなかなか再会しないだろう。
4.
なので、実は、この映画に見られるタイプのノスタルジーは普遍不朽のものに思われるかもしれないけど、この時代が最後なんだろうと思う。
まあ、そもそも僕はこういう「仲間たち」を持ったことはない(し、そんな人は多いと思う)。
5.
あらすじなどは他のウェブサイトを参照。
映画『サニー 永遠の仲間たち』公式サイト
サニー 永遠の仲間たち|なぜ犬は尻尾を振るのか。
『サニー 永遠の仲間たち』 カン・ヒョンチョル 2011 : なにさま映画評 →
サニー 永遠の仲間たち デラックス・エディション DVD