2013-09-02

メモ:エジソンのフォノグラフの複製方法

は「真空蒸着法」。
真空状態の中で金メッキを施し、そこに銅メッキを施すことで成形金型を作るやり方。

◯説明
録音済みの蝋管をガラス容器の中に入れて、真空ポンプで空気を抜き、あらかじめ一緒に入れておいた金箔に高い電圧をかけると、金が気化して容器の中に充満し蝋管レコードの表面に付着する。つまり真空蒸着法で金メッキが施される。
この蝋管レコードをガラス容器から取り出し、普通のメッキ処理で表面に厚い銅メッキをして中の蝋管レコードを壊すと、銅チューブの内側に、音溝の部分が凸型になった成形金型ができあがる。


これでフォノグラフの廉価版も出まわるようになったが、それでもベルリナーの円盤型レコードのほうがはるかに安価だった。
:1894年円盤式レコード、1枚50セント、再生プレイヤーは手回しで12ドル。対してエジソンの方は、業務用だが、モーター付きで150ドル

典拠:山川正光 1992 『オーディオの一世紀―エジソンからデジタルオーディオまで』 東京:誠文堂新光社:21-22頁

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