面白かった。
中部屋三室使って、10個の充実した作品を展示。
半分は「音」というより「音楽にまつわる慣習」をテーマとする作品だったのでマンネリ感を感じそうにもなったけど、個々の作品には「よくあるタイプの作品」に「少しのヒネリ」が加えられていて、全体的にヴァラエティに富んでいて、なんつうか楽しんでしまった。
面白かった。
京阪電車 なにわ橋駅|アートエリアB1|鉄道芸術祭|音のステーション:
で、思ったこと。
僕は「サウンド・アート」(という言葉)に反応するのだが、これはなかなか偏狭な話だな、と思った。
だって、大概の場合、「サウンド・アート」の「サウンド」って、アートの素材のひとつにすぎないのだから。
音を使う作品のすべてが、「音という現象」とか「聴覚」をテーマにするわけではない。
(例えば、「サウンド・アートの古典」みたいな扱いのされるRobert Morris, The Box with Sounds of Its Own Makingは、あまり、音は重要な要素な作品であるとは言えない。みたいな話。)
多くが、「音楽の別名としてのサウンド・アート」に強い関心を抱いているわけでもないし。
今回の展示のほとんどは「音楽」をテーマにしていた、と言えるだろう。というか「音楽にまつわる諸慣習」というか。
でもまあ、それでもなんつうか、音を使う作品って賑やかで楽しいなあ。
まあでも、こういうことを考えられるようになったのは、量を見てるからだ。
今後も蓄積していこう。
以下、写真も加えてメモしておこうかと思ったけど、勝手に写真をアップロードしちゃいかんよなあ、と思ったので、写真はアップロードしない。
(写真撮影はオッケーだった。ちゃんと許可貰った。)
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1.駅名収集マイク
2.藤本由紀夫《passage》(2014)
会場に入るとピンポーン
+
自動改札機のミニチュア
3.宇治野宗輝《WAREHOUSE RITUAL》(2014)、《エレメンタリー・デュエット》(2010-2014)
ガチャガチャゴトゴトゴツゴツガシャーンガシャーン。
このひとの作品、「ヤンキー魂」みたいなものがあって、面白いなあ。
つうか、なぜか「エリートヤンキー三郎」を思い出す。
4.相川勝《CDs》(2010-)
すげえ!
全部手描きのジャケットと、口真似のカヴァー。
面白かったのは、知ってるCDを聞いているはずなのに全く元音を思い出せないし、アウラも浮かび上がってこなかったこと!
笑ってしまった。
5.八木良太《TV-Train》(2014)
下からのぞき込むと、内部で「京阪電車に乗っている映像と音」が再現されているダクトみたいな装置。
中腰はつらい。
6.和田晋侍《ドラムボール》(2014)
でかい球体のなかにドラムセットが丸ごと入っていて、それを転がす。
単純だけどゴーカイ!
さすが、巨人ゆえにデカイ、のひと。
7.鈴木昭男《「なげかけ」と「たどり」》(1963)
シルクスクリーン+空き缶の入ったゴミ箱。
階段の上から空き缶を放り投げるあの写真をシルクスクリーンで展示し、その横に、空き缶を入れたゴミ箱を展示してあった。
8.江崎將史《out of service》(2014)
世界中のテンツ道の発着時刻を水に教えることで、音が染みこんでいくみたいな作品???
コンセプチュアル過ぎて分かんねえよー。
9.伊東篤宏《Stand Type OPTRON》
蛍光灯+缶のプルタブのついた風車
風車も一緒に展示してあるのが、なんか「気が利いていた」。
10.警笛用ラッパ
ラッパだった。
11.アーティストへのインタビュー
インタビュー動画が延々と流されていた。
12.音・機械・身体にまつわるYouTubeセレクション10
YouTubeセレクションは、誰がやったんだろう。
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以下、Facebookのメモ
なにわ橋駅のアートエリアb1で開催中の『鉄道芸術祭4 音のステーション』を見た。
10個ほどの作品があり、どれも気が利いていて面白かった。
(諸々は後でまとめるとして、気が利いてる、ってのは、褒め言葉だろうか?)
記録資料を作成する予定はないらしいのが、とても残念。
映像資料、見せて欲しいなあ。
— 場所: なにわ橋駅