コンサート
大城 真 + 川口 貴大
網守 将平 + 梅沢 英樹
正直 (時里 充 + 小林 椋)
大和田 俊
桜台poolにて
実は初めて桜台poolに行った(参考:オーナーはカイライバンチというバンドのひとらしい)。地下二階で、会場の手前に楽屋みたいなところがあった。なんか訳の分からない機械がたくさんあった。バイクの修理工場みたいだ。
二台の机で向かい合いながら机の上のガジェットたちで音を出し続ける大城さんと川口さんのデュオ、ドリルンベースかドラムンベースみたいなリズムにリバーブとかエコーを100回くらいかけた音の波を不安定にぶつけ合わせるデュオと、自動釣り糸巻き取り機みたいな機械を使いつつひたすらガムテープを貼りつけたり剥がしたりするデュオと、受験勉強に勤しむ浪人生のような姿勢でノイズをひねり出す大和田俊くん。最後にもう一度、大城川口デュオ。
五つとも堪能した。
〈フルクサス的な「イベント」とかに回収されるわけではない21世紀東京のこの「コンサート」のようなパフォーマンスが面白い見世物として成立するのはなぜか?!〉ということに関する細かな考察は手元にメモしておくとして、無難な感想をいくつか、記録として記しておこう。
大城さんが40万円くらいするコンプレッサーの話をしていて、それがいかに良いものであるかを説明していて、面白かった。なるほどー。とはいえ、なんでそこまで微細な録音の音質にこだわるひとが、そういう音質とまず関係のないタイプのパフォーマンスするのだろう。
今回の「コンサート」は、このデュオの録音をしておきたかったから企画したとのことだが、録音だけでなく録画も残して欲しい。視覚的な側面があると、とても面白いぞ!
中村としまるさんと初めてお話したので、2,3年前にNYのRouletteで見たときの感動を伝えておいた。関西にもこういう即興シーンはあるはず、とのこと。あまりレッテルを貼られるのは嫌らしい。とりあえず「即興シーン」と呼んでおくのが良さそう。
僕は関西にいた頃、関西の即興シーンを見つけられなかったなあ。
イベントの前に食べたのだが、桜台駅そばの「ラーメン破顔」の汁なしラーメンは美味い。