タイトルは新書ルールで命名されたもので名が体を表すものではないが、内容は斬新。鼎談でもあるしさらりと読み終えてしまった。
僕の思考様態もしょせんいわゆる人文系リベラルのそれでしかないので、ここで指摘される〈「ロスジェネの忘却」と「経済政策の忘却」との共犯関係に基づき構成されて来た論壇史〉という視点はたいそう面白かった。ロスジェネ世代の諸々と経済政策の諸々(とりわけアベノミクスの成功点)とを無視することでなされる「若者」論や社会論や文化論に関する鼎談は面白かった。
僕もロスジェネ世代ど真ん中なので(1975年生まれ)、自分の立ち位置も含めて上の世代がこの世代を言及するやり方に違和感を感じることは多々あるのだけど、まずは僕も、少しは経済学のお勉強をしよう!と思った。
まずは、ここで言及されている稲葉振一郎『経済学という教養』というのから読んでみよう。
現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史 (イースト新書)
北田暁大 栗原裕一郎 後藤和智
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