全体を通読した結果、パチンコと老人ホームのカラオケを最近の日本で音楽が消費される「現場」として紹介する第4章が面白かった。
ここ10年ほどで「音楽」が消費される「現場」が多様化したという視点のもと、Jポップとかポピュラー音楽について考える時にあまり注目されてこなかった「現場」を紹介しているのが、面白かった。で、なかでも、「パチンコ業界」と「老人ホームのカラオケ」の紹介が面白かった。
とはいえ、パチンコ業界がJASRACにとって大きな顧客であることは分かったけど、それが「ポピュラー音楽の消費」とどんな関係にあるのかは分からないので、まあ色々と消化不良だ。また、DTMやDAWの説明とかインターネットがインフラ化した後のマス・メディアの状況の記述とかは単純で乱暴過ぎると思う(一方向的なマスプロ体制から消費者が主役に取って代わった、みたいな説明の仕方なので)。他にも色々な「現場」があるだろうに、とか。
なので不満点は多いのだけど、〈こんな感じで、他のいろいろな「現場」を網羅できると面白かろうなあ〉と思わせてくれたのは良かったかな。
確かに、タイトルは意味不明だ。なんだこれ。
あと、第一章のライブハウスの話は、やっぱりなんか偏ってるような気がする(ということは他の章もけっこう偏っているのだろけど、そもそも最初に著者自身断っているように、これはジャーナリストと個人しての著者の現場報告みたいなものなので、そもそも偏っているものとして読めば良いのだろう)。
烏賀陽弘道『「Jポップ」は死んだ』を読み始めた。全体的な内容はまだよく分からないけど、最初の章の「ライブハウス」の話、僕が知ってる「ライブハウス」とはまったく違う世界の話みたいだ。
それでも、本でまとめられたら、その話のほうが正しく見えるし、その話のほうが伝わっていくものだ。つまり、この本に書かれている内容が「正統的」に見えるようになることだろう。
とりあえずは、この本を参考に発表したり卒論書いたりする大学生が急増するんだろうなあ。
ふーむ。
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今私が読んでいる本の一節を紹介します。
それでも、本でまとめられたら、その話のほうが正しく見えるし、その話のほうが伝わっていくものだ。つまり、この本に書かれている内容が「正統的」に見えるようになることだろう。
とりあえずは、この本を参考に発表したり卒論書いたりする大学生が急増するんだろうなあ。
ふーむ。
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「だから彼ら[最近の若いバンドマンたち]は、楽屋で共演バンド(いわゆる『対バン』)とおしゃべりして親交を結んだりしない。店のスタッフと語り合ったりもしない。「打ち上げ」の宴会などにも来ない。本番直前に現れ、ステージが終わるとさっさと帰る。帰ってライブビデオの編集をするのだという。ネットに上げて公開するそうだ。」(『「Jポップ」は死んだ (扶桑社BOOKS新書)』(烏賀陽 弘道 著)より)
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