Kindleだと読み終えた本が埋もれていってしまうが。なんでAmazonは
まともなアプリ作らないのだろう。
2021-08-29
2021-08-28
メモ:Kindle Unlimitedで朱野帰子『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』(講談社文庫)
〈遺伝子治療によって聴覚が異常に発達した〉 という設定にひっかかって読み始めたけど、この設定自体は、たいして活用されていなかった。
のだが、主人公や脇役たちによる〈正社員登用に対する渇望〉〈正社員の給料の低さ〉〈年金世代に対する不公平感〉などの描写が、けっこう長く、氷河期世代として(僕自身は給料もらえるけっこうな身分になれたとはいえ)身に沁みて、そこが面白くて、読んでしまった。
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超聴覚者 七川小春 真実への潜入 (講談社文庫)
by 朱野帰子
2021-08-23
メモ:宮本常一『忘れられた日本人』(岩波文庫、1960年)
宮本常一による戦後すぐくらいの時期に行われた、日本の農村の人々に対する聞き書き。面白く読んだ。
日本中を旅したり世界に出ていったり、結婚したりしなかったり、〈お百姓さん〉というステレオタイプの多様さを知ることができて、いちいち面白かった。
2021-08-07
メモ:「音楽における新造形主義とイタリアの未来派騒音主義者」(1922年)
新装版が販売されていた。
モンドリアン, ピート. 2020. 新しい造形(新造形主義). Translated by 宮島久雄. 東京: 中央公論美術出版.
「音楽における新造形主義とイタリアの未来派騒音主義者」(1922年)をチェック。研究史料として把握しておくべきことは、
1.モンドリアンが〈新しい楽器〉を要請する理路
:自分の抽象絵画のような「新造形主義」を音楽においても実現するための手法
2.モンドリアンは〈音楽への憧憬〉を持たないこと
:絵画こそが一番で、そこにおいて「新造形主義」を諸芸術に援用する中で音楽に言及している
(中川:その言及の仕方を読んで思ったが、このひとはあまり音楽のことが分からなかったのではないか。なんで後に《ブロードウェイ・ブギウギ》のような楽しげな絵画を制作できるようになったのだろう?)
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それと別に思うこと
:こういう文体ってなんなんだろう?
:つうか、100年前の文章とか、もっと読んでいかないといけないのかも。