〈遺伝子治療によって聴覚が異常に発達した〉 という設定にひっかかって読み始めたけど、この設定自体は、たいして活用されていなかった。
のだが、主人公や脇役たちによる〈正社員登用に対する渇望〉〈正社員の給料の低さ〉〈年金世代に対する不公平感〉などの描写が、けっこう長く、氷河期世代として(僕自身は給料もらえるけっこうな身分になれたとはいえ)身に沁みて、そこが面白くて、読んでしまった。
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超聴覚者 七川小春 真実への潜入 (講談社文庫)
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