2022-02-28

メモ:electromagneticismとinfosphere

 日曜日の研究会で城くんに教えてもらった論文より。


Miyazaki, Shintaro. 2013. “Urban Sounds Unheard-of: A Media Archaeology of Ubiquitous Infospheres.” Continuum 27 (4): 514–22.

Max NeuhauのListenや鈴木昭男の点音のような〈街歩き〉系の作品のひとつに、20世紀以降の日常生活における、そのままでは耳に聞こえない電磁気をdeviceを介して音響として知覚させるタイプの作品がある。Christina Kubischがその代表だろう。この論文ではInfosphereという言葉を使ってそういう作品に言及している。また、ルフェーヴルのリズム分析にも言及している。明快で好感の持てる分析だ。
自分がルフェーヴルに関心を持てるかどうかは不安なので、まずは、Douglas Kahnによるelectromagneticismとinfospheresとの差異をどう記述するか、を考えていくことにしよう。

2022-02-05

横浜に戻る前のライブの宣伝

横浜戻る前に、なあちゃん(永江孝志)とトムくん(水田十夢)と三人でライブします。みなさま、どうぞおいでませ。



2/13(日)は大阪のムジカで。
水江川十志×小さな鯨夢×松浦正樹
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2/13(日) 『僕らが落ち合う場所へ〜水江川十志×小さな鯨夢×松浦正樹』〜夜の公演です。 | 梅田ムジカジャポニカ 

2022.2.13 『僕らが落ち合う場所へ〜水江川十志×小さな鯨夢×松浦正樹』〜夜の公演です。 水江川十志(永江孝志×中川克志×水田十夢) 小さな鯨夢 松浦正樹(ANATAKIKOU) 18時開場/19時開演 前3000円/当3500円(D別) ※限定30名ライブです
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3月5日(土)は京都のミングルで。
水江川十志×人形焼3

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3/5 (土) 『僕らが落ち合う場所へ【京都編】』 *出演* 水江川十志(永江孝志・中川克志・水田十夢) 人形焼3(みのようへい・中川克志・水田十夢)

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みのようへいくんとトムくんとのデュオ人形焼にも参加させてもらいます。
よろしくお願いします。
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ようやく、数年ぶりに新しい新聞紙買いましたー。

2022-02-02

メモ:映画『カンボジアの失われたロックンロール[Don't Think I've Forgotten: Cambodia's Lost Rock & Roll]』(2014)


東京国際映画祭「CROSSCUT ASIA」 とやらで、日本語字幕付きで、明日まで無料で『カンボジアの失われたロックンロール[Don't Think I've Forgotten: Cambodia's Lost Rock & Roll]』(2014)を視聴できる。
前半は、元フランス領としてフランス語ロックンロールを受容していたカンボジアのロックンローラーたちの映像や、リバーブの効いたベースやスネアの音がカッコよくて、楽しい。この人はきっとカンボジアの藤圭子なんだろうな、とか思いながら見たりする。
後半、アメリカがベトナムから撤退し、ポル・ポト政権による大量虐殺が行われるあたりで、アタリマエのことながら、とてもつらくなる。
MalaysiaのJoe Kiddがやってる過去のロックンロールのアーカイヴ――The Ricecooker Archives (https://thericecookershop.com/)――みたいなものとは違うタイプのドキュメンタリー。
1960年代とか70年代のポピュラー音楽について考える時、どの国のポピュラー音楽にとってもベトナム戦争との距離はそれなりに重要で、ベトナム戦争を念頭に置いた反戦歌なんか作られたりするわけだけど、ベトナム戦争のあまりに近くにいたり、ベトナム戦争後に別の戦争が生じた国では、アタリマエのことながら、また別の展開がある、というアタリマエのことを再認識した。
10年か20年後にはきっと、東南アジア諸国は、人口ボーナスの果実のおかげで高度経済成長を遂げて、国内の格差問題なども解消し、面白い音楽とか哲学とか文化とかを世界に向けて送り出すようになるに違いない。