2012-11-07

2012年11月3日ミュージサーカス@足立市場、前日のニュース映像

ケージやミュージサーカスのことを噛み砕いて説明するのは大変だ。
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2012年11月2日


動画
 あす3日に開かれるコンサートを前に、先月、会場の下見会が開かれました。公募などで集まった出演者が向かった先は、なんと、足立市場でした。
 市場での音楽コンサートで繰り広げられるのは、バンド演奏、三味線、ダンス、ハンドベルの演奏など全く統一性がありません。それもそのはず、これがこのコンサートの狙いです。
 芸術監督の足立智美さんは「とにかくいろんな人が同時に自分の音楽を演奏して、音楽だけではなくてダンスもあれば食事を売ってもいいし、同時に多発して起こるという形式のコンサート」と話します。
 開かれるのは、「ミュージサーカス」。アメリカの作曲家、ジョン・ケージが考えたコンサートの形式で、音楽=「ミュージック」とさまざまな演目が同時に行われる「サーカス」とを掛け合わせて名付けられました。この日は、ミュージサーカスをイメージしたミニコンサートが開かれました。コンサートでは、個人やグループがぞれぞれが決めた音楽を「同時に」「さまざまな場所で」「独立して」演奏します。コンサートホールのような並んだ客席はありません。聴衆は移動しながら、好きな場所で好きなように楽しむことができます。出演者に渡されるのは、場所と時間が書かれた紙だけ。それぞれ指定された開始時間に演奏を始め、終了時間が来たら終えます。そして守ることが、ひとつ。
 「もう自分の演奏を周りで何が起ころうが完遂すると」「非常に面白い形をしているんですよね。足立市場というのは。つまり改築を繰り返していたので、かべがあるけれど、向こうに何もないみたいな環境があったりして、ぱっと見通すことができない」と足立さんは話します。
 会場として選ばれた足立市場はミュージサーカスを演じるのに適した場所だそうです。それぞれの演奏時間や場所は、意図的ではなく、ランダムに乱数で決められました。あすのコンサートには、82組およそ300人が参加します。サンバに落語、ねぎま鍋の提供にマグロの解体ショーといった、コンサートとは思えない演目も披露されます。
 出演者の方々は「いやー、想像したことない、つかないよね」「いつもと違った感じで新鮮ですね」「気持ちよく演奏ができそうで楽しみです」惑わされないようにいつも通り演奏できればと思っています」「なんとか気持を強くして頑張りたいと思っています」などと話しました。
 足立さんは「これはね、リハーサルしないんですよ。すればいいのにとも思うんだけれど」「どうなるか全然わからない、どきどきしているんですけれども面白いと思いますよ」と話します。
 前代未聞不思議なコンサートは、あす足立市場で午後3時から開演します。足立区では、先月下旬から来月上旬にかけて、千住周辺で音楽に関連したイベントを行っていて、市場のコンサートもこのイベントの一環なんです。コンサートは明日午後3時からですが、雨が降った場合は4日正午からとなります。主催者側は、当日1000人の来場者を見込んでいるということです。

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