2016-11-04

メモ:SOBO 25th Exhibition Hoonida Kim / Space Composition

SOBO 25th Exhibition Hoonida Kim / Space Composition

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中川 克志さんが写真5件を追加しました。
12時間前横浜市
フニダさん(Hoonida Kim)の個展(SOBO 25th Exhibition Hoonida Kim / Space Composition)のオープニングに行って、パフォーマンスと展示を堪能しました。原稿うまく書けないので気分転換したくて来たってのもあるのだけど、来て良かった。
面白かった。
パフォーマンスが、パフォーマンスなのにジャネット・カーディフの《40声のモテット》の改良版みたいだ、と思いました。
パフォーマンスも展示も〈スピーカー部分にハンコみたいなものが埋まっているように見える不思議音具〉を使うものでした。そこからは車の交通音とか川のせせらぎとか地下鉄の駅の音とか環境音が再生されていて、しかもどうやらその傾け方などに応じて録音の再生される音量か何かのパラメーターも変化する、という代物だったようです。
パフォーマンスは、パフォーマー数名(スンブンさんSeungBum Kimもいました)がそれを持ってお客さんの間を動き回る、というパフォーマンスでした。なので、色々な環境音が色々な方向から色々な音量で聞こえてきたわけです。ジャネット・カーディフを思い出した所以です。しかも、そこで再構築される環境音のようなものは、実は、現実世界では決して経験できない音像だったわけです。また、そういう、いわば「環境音のようなもの」を聴いていると、ギャラリーにいると聞こえてくる、外の通りの話し声とか車の声が、改めて面白く聞こてくる、という効果もありました。この音は現実の環境音なのか、それとも不思議音具が再生する「環境音のようなもの」なのか、などと思うわけです。ジャネット・カーディフの改良版という印象を覚えた所以です。
そのパフォーマンスの後すぐに、パフォーマンスに使った不思議音具を一階上の会場に展示し、4,5人ずつが部屋に入って、インスタレーションを見に行きました。
インスタレーションは、不思議音具を天井からゴムで吊り下げたものでした。天井から吊るす植木鉢、みたいな感じ。で、それを揺らすと、不思議音具から録音が再生されるわけです。で、勿論、揺れる角度に応じて再生される音量か何かのパラメーターも変化するとのことです。
不思議音具を揺らすと、その絶妙に小さな音量が、壁や天井にちょうど良い音量で反射し、録音が色々な方向から聞こえてくるわけです。これはパフォーマンスとは違って、ギャラリーの外の音にではなく録音に集中する経験で、これはこれで、音に集中する経験になって、面白かったです。あと、見かけが何だか面白かった。
フニダさんはこの不思議音具の再生の挙動について、微妙な調整を何年もかけてキチンとやってきたそうです。僕は何の違和感も感じず、そのインスタレーションを楽しむことができたのは、そのおかげなんだろう、と思いました。その「微妙な調整」のために、ブレッドボードなどを使う必然性はあるのだろうな。 
以上、感想のメモです。
作家の意図をあまりちゃんと受け止めていないような気もするけど。
面白かった。
後は、ちゃんと発表準備さえできれば何の問題もないのに!
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コメント
Hoonida Kim あいがとうございます。
中川 克志 面白かったです!
中川 克志
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