2018-01-21

メモ:2018年1月21日トークイベント『90年代の神戸の音の実験~XEBECの試み』@芦屋市立美術博物館

90年代神戸にあったジーベック。活動の全貌を知る手段がなかったので、今回のトークは貴重な機会として昨年から楽しみにしていた。トークには当時を知る人たちが大勢来ていたようで、なかなか暖かな雰囲気で、とはいえ内輪だけの会という感じでもなかった。僕はその仲間ではないので、懐しさとかは感じなかったけど、話を聞いていてとても面白かった。たぶん、関西の「サウンドアート」をめぐるいくつかのラインのつながりが見えてきたからだろう。
京都国際現代音楽フォーラムとの連携とか吉村弘さんとの関連とか。Sound Cultureフェスティバルとの関連とか。まあ、はっきりと書けることはまだないけど。



90年代に会報に「Sound Arts」と名付けていたのは面白い。
1995年には震災があったし、インターネットも普及したし、関東とか海外との距離も、情報の入ってきかたも、かなり様変わりしたんだろうなあ。



疑問が残った。ジーベックの人たちは、同時代の美術のことをどう思っていたのか、あるいは、美術の人はジーベックのことをどう思っていたのか。これは関西の学芸員の方とか藤本由紀夫さんとかに話を聞くと面白いかも。
また、録音物を残そうという発想はなかったのか。これは、最後に無理矢理にでも質問したら良かった。最後グダグダな感じになってたし。



僕は同じ時代に京都にいたけど、何にも関わっていなかったなあ。
ジーベックにも、京都国際現代音楽フォーラムにも、フェスティヴァル・ビヨンド・イノセンスとその展開としてのブリッジにも、赤レンガ倉庫での活動にも、ベアーズ周辺にも。藤枝守さんや柿沼さんによるsound cultureにも。別に「ライブ界隈とか吉田寮界隈」に関わっていたわけでもないし。

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http://www.art-it.asia/u/admin_ed_pics/jGD7w1pbs9ZkoQCyrLJK
日時:2018年 1月21日 (日) 参加費:無料
13:00-19:00 トークイベント
会場:芦屋市立美術博物館 | 講義室 

13:00-14:30 「アメリカ実験音楽の精神」藤枝守 x 下田展久
14:45-16:15 「a sound & art exhibition」~ 音を感じる空間の企画展 ~ HACO x 下田展久
16:45-18:15 「アジアの音楽シリーズ」中川博志 x 下田展久

10:00-19:00 資料展示 | 体験学習室
主催:芦屋市立美術博物館
http://ashiya-museum.jp/outline
協力:TOA株式会社、株式会社ジーベック
企画協力:下田展久

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