「それでは、どうすればいいのか。ある意味では、答えは簡単である。格差の縮小と貧困の解消だけを旗印とし、アンダークラスを中心とする「下」の人々を支持基盤にすることを明確に宣言する、新しい政治勢力があればいい。このような政策を掲げる以上、自民党とは相容れない。だから広い意味では野党ということになるが、他の野党とは、所得再分配と、これに関連する最低賃金の引き上げなど最低限の労働政策においてだけ、共闘する。だから論理的には、小池百合子東京都知事を中心に鳴り物入りで結成されたものの、瞬く間に瓦解した希望の党のように、九条改正と排外主義、そして所得再分配を同時に掲げる政党が登場すれば、これも共闘の対象となる。」(『アンダークラス ──新たな下層階級の出現 (ちくま新書)』(橋本健二 著)より)
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