2017-05-03

国立国会図書館デジタルコレクションで『美術手帖』や『音楽芸術』の目次を確認する方法

葛西さんに教わった。
1946〜1998年の『音楽芸術』と1948〜2000年の『美術手帖』は、国会図書館のデジタルコレクションに入っている。
目次だけなら自宅で見られる。
詳細検索から目次検索もできる。
館内なら記事も読める。
他の雑誌調査にも活用すべし!

[例]
美術手帖の目次で「音」という文字が記載されている記事の検索結果
美術手帖の目次で「音楽」という文字が記載されている記事の検索結果
美術手帖の目次で「サウンド」という文字が記載されている記事の検索結果
美術手帖の目次で「楽器」という文字が記載されている記事の検索結果

[目次を見る方法]
国立国会図書館デジタルコレクションの検索ページから「美術手帖」と検索すると、各号へのリンクなどが出てくる。館内ならそのまま本文を読める!

美術手帖 : monthly art magazine 【全号まとめ】 国立国会図書館限定 雑誌 (美術出版社, 1948)  」

各号をクリックした後、「目次・巻号」をクリックすると目次一覧が出てくる。
「書誌情報」タブをクリックし、「詳細情報を表示」すると、テキストとしてコピペできる形で目次一覧が出てくる。


[目次検索する方法]
国立国会図書館デジタルコレクション詳細検索のページから検索する。

・「公開範囲」は「国立国会図書館内限定」のみ
・「資料群」は「雑誌」のみ
・「タイトル」に「美術手帖」あるいは「音楽芸術」と記入
・「目次」に、検索したいキーワード(音、音楽、サウンド、楽器など)を記入


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文化庁のメディア芸術データベースすごい。
美術手帖と音楽芸術の目次もデータベース化してくれないものだろうか。

先日、文化庁のメディア芸術データベースで「週刊少年ジャンプの1969年~2016年の目次データ」が公開されているのを知りました。ジャンプのマンガは基本的に人…
IMA.GOO.NE.JP

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コメント
Amane Kasai 中川さんご存知かもしれませんが、音楽芸術は1946〜1998年、美術手帖は1948〜2000年分が国会図書館のデジタルコレクションに入って、目次だけなら自宅で見られるようになりましたよね。詳細検索から目次検索もできますよ。
中川 克志 えええ! まじで! それは知らなかった。知らないまま、色々あがいていた…。不明を恥じます。でもありがとう! これで色々楽になる!
中川 克志 先生、質問させてください!
目次を確認する方法は、国立国会図書館デジタルコレクションから美術手帖などを検索して、その「書誌情報」のタブから「詳細レコード表示」にするですか?
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7924332


  Windows IEでは「ALT」+アクセスキー、Windows FireFoxでは「ALT」+「SHIFT」+アクセスキーのように押して利用します。
DL.NDL.GO.JP
Amane Kasai 目次一覧を見たいときは、「書誌情報」の横の「目次・巻号」をクリックすると出ますよ!
Amane Kasai 目次検索をしたいときは、検索ウィンドウの横の「詳細検索」に飛んで、「タイトル」に雑誌名、「目次」に記事名の中の探したいキーワードを入れるとできます!他の似たタイトルのものを拾わないように、「国立国会図書館内限定」と「雑誌」のみにチェックを入れておくとよいです。
Amane Kasai 検索結果はこんな感じで出ます。ここまでは自宅でもできます。館内にいると、これをクリックすれば記事そのもののデジタルデータも見られます。
中川 克志 おおお! ありがとうございます! これでかなり見通しつけられるようになった。
中川 克志 とりあえず使い方をしっかり覚えよう。


2017-05-02

メモ:打口时代(dakou generation)

Wang, Jing. 2012. Making and Unmaking of Freedom: Sound, Affect and Beijing. Ph.D dissertation. Ohio University. →PDF
を読んでいる。
このなかで、中国のサウンド・アートを概観するためにその源流として5つ(underground rock music culture, Yao Dajunin and the art of sound, the year 2003, live festivals and concerts after 2003, sound art in galleries and in the city)あげていて、そのうちの1つである中国のアンダーグラウンド音楽に言及するために中国のロックに言及している。
そこでdakou generation(打口时代)というものを学んだ。



中華人民共和国のロックの歴史を考えるなら、dakoku generation(打口时代)というものがあるらしい。
dakoku CDというのはCDに穴を開けて商品として通用しなくした廃棄品なのだが、これが80年代後半から中国で流通し始め、大きな影響を与えたらしい。

打口CDで画像検索したら、こういうのが出てきた。
Amazonのマーケットプレイスで中古で買うと、よく、プラスチックケースに一部を割ってあるものが送られてくるけど、それとは違って、CDメディアそのものに穴が開けられている。
(ってことは、〈アルバム全曲を聞く〉のではないやり方でアルバムが聞かれていたわけだ。面白えなあ。)


参考:
Kloet, Jeroen de. 2005. "Popular Music and Youth in Urban China: The Dakou Generation." The China Quarterly, 183: 609-626.

Cut-out (recording industry) - Wikipedia

中国ロック30年~若者の音楽はいま|特集ダイジェスト|NHK キャッチ!世界のトップニュース

2017-04-30

金沢21世紀美術館の粟津潔の展覧会のアーカイヴ

2014年の粟津潔の展覧会『粟津潔、マクリヒロゲル1 「美術が野を走る:粟津潔とパフォーマンス」』(2014)と『粟津潔、マクリヒロゲル2 「グラフィックからヴィジュアルへ:粟津潔の視覚伝達論」』(2015-2016)の展覧会図録資料とドキュメンタリーDVDが、オンラインで公開されたそうです。
金沢21世紀美術館の北出さんから教えてもらいました。北出さんは70年代末から80年代半ばの日本における「パフォーマンス」周辺の動向を調査していて、色々と勉強させてもらうことが多いです。
学芸員がきっちりと一次資料を調査するとはこういうことか!

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本・日本語:
http://kanazawa21.jp/data_list.php?g=52&d=10

本・英語:
http://kanazawa21.jp/data_list.php?g=52&d=10&lng=e



DVD1:ドキュメンタリー「美術が野を走る:粟津潔とパフォーマンス」(日本語字幕)
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=73&d=98

DVD1: Documentary “Art Running Wild: Awazu Kiyoshi and Performance”(英語字幕)
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=26&d=23&lng=e


DVD2:「美術が野を走る:粟津潔とパフォーマンス」パフォーマンス記録(日本語)
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=73&d=99

DVD2: “Art Running Wild: Awazu Kiyoshi and Performance” Performance Documents (英語)
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=26&d=24&lng=e

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2017-04-19

[報告]調査報告を書きました。

京都国立近代美術館研究論集『Cross Sections』vol.8に調査報告を掲載しました。

中川克志+金子智太郎 2017 「[調査報告] 「日本におけるサウンド・アートの展開――〈1980年代日本における音具〉をめぐるいくつかの文脈――」 『京都国立近代美術館研究論集 CROSS SECTIONS』8:36-44。

2015年の夏に関根秀樹さんと直川礼緒さんにお話をうかがってまとめたものです。
実はこれをまとめたのは2016年の1, 2, 3月頃です。2016年7月の国際美学会発表と12月のCrossroadでの発表と、『國學院大學紀要』に掲載した論文(1980年代後半の日本におけるサウンド・アートの文脈に関する試論——〈民族音楽学〉と〈サウンドスケープの思想と音楽教育学〉という文脈の提案」)は、この調査報告で得たものから発展させたものです。

あと、韓国での調査をまとめた金子くんとの研究ノートも3月に出ました。でも、それはまだリポジトリに登録されていないので、登録されたらお知らせします。

Cross Sectionsに日本におけるサウンド・アートに関する地味な調査報告を掲載させてもらってもう5回になるのだな。感慨深い。次は関西のアレコレの予定だけど、ネタはいくつかあるので、どれになるかは不明。

2017-04-18

メモ:JGバラードの音響清掃、ウェストミンスターの鐘、美音子グリマーの音響彫刻


memo: 無音盆踊りと、J・G・バラードの「音響清掃」:連載「21世紀の民俗学」(7)|WIRED.jp

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memo: 学校のチャイムの音は、ロンドンにある「ウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)」の時計塔(ビッグ・ベン)が奏でるメロディだった。

ウェストミンスターの鐘(ウェストミンスターのかね)とは英語では“Westminster Quarters”もしくは“Westminster Chime”といい、後者を出典とする「ウェストミンスター・チャイム」というカタカナ表記も日本では通用する。単に「ウェストミンスター」とも。
JA.WIKIPEDIA.ORG

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ニュースフィード

memo Mineko Grimmer(美音子グリマーの音響彫刻)

Footage of Mineko Grimmer's installation "The Dialogue"
YOUTUBE.COM

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2017-04-11

メモ:椹木野衣『日本・現代・美術』(新潮社、1998年)

”この期に及んで揚げ足取りや重箱の隅つつきをしているようでは、逆にその批評家のお里が知れるというものだ。”
暮沢剛巳「[reviews and critiques ||| レヴューand批評]美術批評のクリティカル・ポイント――椹木野衣『日本・現代・美術』」(1998年4月1日号)(文字コードがShift-JISなので注意)

「従来の歴史書とは逆に、90年代の現代から徐々に遡り、「もの派」「千円札裁判」「戦争画」などのエポックを独自に再解釈しつつ、日本の戦後美術をほぼ包括的に論じて」おり、「冒頭で言及されている彦坂尚嘉の「制作(ポイエーイス)」と「実践(プラークシス)」の転倒が、『シミュレーショニズム』以来椹木氏が絶えず推し進めてきた「アート」と「サブカルチャー」の価値転換とほぼパラレルに対応しているところに、今までの仕事との密接な関連も察せられる」。「…「日本」「現代」「美術」という三つのアスペクトの相互関係を探ることを意図した、結論及びそれに付随する整合性が必須ではない本書にとって、そのことはとりたてて強調すべき弱点でもないだろう」とのこと。

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僕の使い方としては、アクションやハプニングやパフォーマンスについて論じる時に第8章を、千円札事件を論じる時に第9章を、読売アンパンについて論じる時に第10章を、参照する、という感じ。
必要なので、日本の現代美術の歴史を色々と勉強しているのだけど、色々と探って勉強してみて分かったのだけど、日本の現代美術には「通史」や「概説書」がない。
そもそも、通史がないと「もの派」がいつごろ活動していたどういう人たちによる活動なのかさっぱり分からないのだけど、でも、ヒヒョーは、〈フツーの通史を踏まえてそこを越えて展開される鋭い考察〉がお好みで、「通史」や「概説書」にはあまり力を割かずにそういう考察を展開することにこそ欲望を触発されるようだし、それこそがヒヒョーの使命だとか思っているようだ。そういうのが「ヒヒョーの生態」なんだと思う。

でも、その前に「通史」とか「概説書」を準備しろよ、と思う。
それこそが物事を見る視点を準備し、自閉したサークルの外部の人間が歴史観を持つことを手助け、自閉したサークルの内外の人間の歴史観をぐらつかせるはずだ。そういうことをできるのは、批評ではなく人文学だ。ヒヒョーは自分のことに手一杯で、他車に語り掛ける文章だとは思えない。ヒヒョーって、だいたい独り言だし、だいたい他者の研究成果を踏まえてないし、あるいは、自分の研究成果を分かりやすく提示する努力を怠っているよな。
(なので、僕は2017年3月刊の都市イノベーション YEARBOOK 2016-2017 「批評の現在」
は…だと思う。)


本書は、端的に、海外の視点が無さ過ぎると思う。
日本国内の文脈だけに依拠して自律的に記述された日本現代美術史。色々な枠組みや前提や、日本の現代の美術の「奇妙さ」について論じているが、海外からの影響、という視点をきちんと導入するだけで、そのほとんどが解消されるのではなかろうか。
ポストコロニアルな視点、という言い方をしても良いかもしれんが。


もの派や読売アンパンやハプニングや千円札事件や。そこらへんのことがいつごろ発生したのか、という見取り図のないままにヒヒョーを書くよりも、「通史」を書いたら良いじゃないか、と思う。で、その後で、細部をいじくり回されて批判されても良いじゃないか、と思う。細部の批判を惹起するためにも、まずは、「通史」がなければ話にならない。
僕は今のところ、以下の様なものを使っているのだが、もう少し使いやすいものはないものだろうか。


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これ、高いんだよなあ…。でも、やはり、研究室に常備すべきか…

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