数分に一回くらいすべてのモニターが明るく光るときがある。その時に分かったのだが、会場には7,8人の観客が寝転がっていた。
そういう居心地の良いインスタレーションでした。
確かにこの贅沢な造りの空間でしか味わえない芳醇に作り込まれた濃厚な音像だった気はする。ヘッドフォンじゃダメだし、生演奏できない音だ。だから、レコード音楽を洗練していくと、CDとかDVDとかじゃなくて、美術館とかで展示するのが、一番適切な流通形態になるのかもしれないなあ、と思った。あと、やっぱピアノって象徴的に重要な楽器なのだなあ、と思った。
Emergenciesで展示していた和田夏美さんの作品は、目線が隠れるくらいのヘルメットを被って動き回ったり天井から吊るされたモノを触ると、ヘルメットの内側にあるヘッドフォンから音が聞こえる、という作品だったのだけど、残念なことに、何か壊れていて、うまく体験できなかった。
面白そうだったのに。
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