2023-12-28

メモ:多井学『大学教授こそこそ日記』

 

すべての話題が思い当たる。切ない。20年以上前の鷲田小彌太『大学教授になる方法』(PHP文庫)がKindle Unlimitedで読めたので読んでみたけど、こちらは、大学教授極楽時代の代物で、ジェネレーションギャップが大きすぎて、それもまた切ない。

2023-12-22

メモ:坂本龍一展@ICC

坂本龍一展@ICC 今日の早稲田で年内授業最後。横浜に帰る前にICCの坂本龍一展を見る。お客さん多し。金曜夜だし坂本龍一だし。ICCの展示室のあの階段上がったところの右側の部屋を三分割しただけのスペースなのに、なんともゴージャスな展示だった。 「サウンド・インスタレーションという表現形態を用いること」の意義をどう考えれば良いかは分からない。坂本龍一の音楽の素晴らしさが際立つというか何というか。この音楽の素晴らしさに相応する程のあり方でサウンド・インスタレーションという形態を立ち上げることができたら、ものすごいことになっんじゃないか、あと数年時間があれば、など。 年末年始1週間の関西帰省までに、何をどこまでできるだろうか。

2023-12-19

メモ:村田沙耶香『コンビニ人間』

紙で持ってたのだけど、Kindle UnlimitedにあったのでKindleで読んだら、チョー面白かった。びっくりした。マンガ「阿武ノーマル」の人物造形の源泉はここにあったのか?!


2023-12-16

ChatGPT4を使う

Grammarlyの方が確かに専用ツールとして使いやすいけど、僕が使う程度なら、性能的にはChatGDP4で十分な気もする。解約しよう(解約しても残金返金とかないので、自動更新を止めよう)。

:Track Change GPTのご紹介 https://eibun-hikaku.net/topics/track_change_gpt.html

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中川 克志 - ChatGPT4にリンクを渡して「訳して」と伝えると、訳してくれなかったけど、以下の紹介文を作成してくれた。内容的には... | Facebook 


2023-12-10

ネトフリで映画『ミナリ』(2020)

帰りの新幹線で、午前のワークショップで名前を聞いた、韓国移民のイメージが変わりつつある映画の例らしい『ミナリ』。ネトフリで。  

移民が田舎で農家始めるなんて、ちょーたいへん、という映画。ところどころポール・トーマス・アンダーソンを思い出すショットがあり、美しい。自然も美しい。子役が可愛い。生活していくって大変。日々の暮らしってたいへん。
「日本には移民が少ない」ので、日本の農協とのやりとりはどうなるのだろう、という方向への想像力は、なかなか働かない。リアリティが無さ過ぎて。筒井康隆的な物語としてしか想像できない。

2023-12-03

メモ:松沢裕作『生きづらい明治社会』(岩波ジュニア新書、2018年)

語り口がとても平易で分かり易い。

景気変動する明治期社会において、小さな政府のもとで貧困階層や都市下層社会がどのような規制と倫理(あるいは「通俗道徳」)に絡み取られて生きていたか、を描いている(なので、当然、例えば明治期における近代洋楽受容の問題とか文学の話とかは、ない)。

話題の選別も含めて、とても良いジュニア新書。僕もこのように語りたい。

生きづらい明治社会――不安と競争の時代 (岩波ジュニア新書) | 松沢 裕作 |本 | 通販 | Amazon 

2023-12-01

メモ:梅田哲也「待ってここ好きなとこなんだ」@ワタリウム美術館

梅田哲也「待ってここ好きなとこなんだ」@ワタリウム美術館www.watarium.co.jp/jp/exhibition/202312/

ワタリウム美術館全体を使って組み上げられたツアーは熟練した才能の煌めきを感じさせるもので、若いスタッフも良い感じのチームで、ワタリウムを母艦にどこかに船出するみたいな感覚になってドキドキした。良いものだった。
ネタバレを避けつつ感想を書くのは難しいけど、最後、戻ってくると、タバコを吸ってダラダラ溜まっているみなさんの間を通り抜けなければいけない、というのは、ちょっといただけないのではないか。何とも良い感じに現実と見立ての異界の狭間を感じながら歩いていたら、建物の入り口に溜まっていたひとたちに「良かったでしょ」と言われて面食らうのは僕だけじゃないのでは。喫煙所は別のところにしたら良いのではないかしら。
(長沼さんには会えませんでした。後期も行くので、縁があればその時に。)

メモ:柏野牧夫『空耳の科学』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、2012年)

空耳の科学~だまされる耳、聞き分ける脳~ | 柏野 牧夫 |本 | 通販 | Amazon 

早稲田通勤行きの一時間強で点検読書。とはいえ、前に読んで新書とはずいぶん印象が違う(I am alive.: メモ:大黒達也『音楽する脳 天才たちの創造性と超絶技巧の科学』(朝日新書、2022年) )。文化的あるいは人文学的な事象に、変に踏み込んでいないからだと思う。

聴覚の生理学の現在(2012年)について高校生に語った講義録。数学的内容は飛ばしたけど、面白かった。高校生としてこの講義を受けたら刺激的だったろうなあ。

この内容を僕は自分の研究にどう活かせるだろうか。