2025-04-07

自分への励みと促しとして、2024年度の仕事と2025年度の予定(願望)の備忘録

 2024年度は「色んな人に会って話をしよう」をできるだけ実践しようとして、それなりに多くの人に会えた。でももっと色んな人に会って話してみたいとも思う。2025年度も継続しよう。

2025年度の目標は、懸念の共著と共訳の出版です。90年代Xebec調査は落とし所を考え始めましたが、もっとずっと調査し続けても良いかもしれない。visual musicとsoundwalkのことを継続的に考えています。次の単著を構想し始めました。

ということで、以下は2024年度にやった仕事のメモです。書誌情報に不備はあります。

2025年度はどんなことをできるかな。

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書いたものなど

書評

中川克志 2024 「[書評] 豊田泰久(語り手)、林田直樹(聞き手)、潮博恵(解説)『コンサートホール×オーケストラ 理想の響きをもとめて』(アルテスパブリッシング、2024年)」 『週間読書人』(2024年6月7日号)
中川克志 2025 「[書評] 庄野進著『聴取の詩学 枠と出来事 庄野進音楽美学論集』(春秋社、2024年)」 週間読書人(2025年3月14日号)
←週間読書人ウェブサイトより、転載許可フォームに入力していない。一ヶ月したら入力して、PDFを公開
転載許可について | 読書人WEB https://dokushojin.net/reprint/

論文

中川克志 2025a 「<研究論文>音楽認識論序説 ジョン・ケージ以降の音と音楽の境界線をめぐって[2/2]」 『常盤台人間文化論叢』11: 107–123。→機関リポジトリへのリンク
---. 2025b 「[依頼論文]音楽と視覚美術:試論 ――三つの契機――」 『関西美学音楽学論叢』第九巻:2-20。 →本文リンク電子ジャーナル - aesthetics-musicology)

翻訳したもの

ジョナサン・スターン+メハク・ソーニー「アクースマティックな問いとデータ化の意志——Otter.ai・低リソースな言語・機会聴取のポリティクス」 中川克志(訳)  『メディウム』5号(2024年12月):163-196。

学会発表

NAKAGAWA Katsushi. 2024. “The comparative study between environmental music in 1980s Japan and Kankyō Ongaku in 2010s Japan.” at IASPM-SEA & IAPMS Joint Conference 2024 (Bansomdejchaopraya Rajabhat University, Bangkok, Thailand), July, 27th, 2024. (English)
NAKAGAWA Katsushi. 2025. “What Happened to Environmental Music in 1980s Japan When it was Reevaluated as Kankyō Ongaku in 2010s Japan?” at. Audible Futures: Media, Ecology, and Art(International Conference on Politics of Sound and Technology 2025) (Hanyang University, Seoul, Korea), March, 29th, 2025. (English)

その他の話したこと

1.

ネットラジオ『毛利嘉孝のアート・リパブリック』に出演(0528の2300-2330,0604−0609タイムフリー)
毛利嘉孝さんのネットラジオ『毛利嘉孝のアート・リパブリック』に出演してお話しさせてもらいました。2024/5/28(火)23:00-23:30にリアルタイム放送、2024/6/4(火)~6/9(日)にタイムフリー放送
I am alive.: ネットラジオ『毛利嘉孝のアート・リパブリック』に出演(0528の2300-2330,0604−0609タイムフリー) https://after34.blogspot.com/2024/05/05282300-233006040609.html

2.

5月31日にKOIAS(神戸雰囲気学研究所)のアート・プロジェクトが開催するシンポジウムに登壇
「レクチャー」

KOIAS アート・プロジェクト「thinking with ears」のパフォーマンス&シンポジウムに登壇。レクチャーを行う。
2024年5月31日(金)1400-1800開催。会場:KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)
神戸雰囲気学研究所(KOIAS)のアート・プロジェクトが開催するシンポジウムに登壇。20世紀における都市音響を聴取する諸実践についてレクチャーした。

Events | KOIAS - 神戸雰囲気学研究所 http://www.lit.kobe-u.ac.jp/koias/events/
KOIASアート・プロジェクト#2 sam + katrinem <br>Thinking with the ears 神戸を歩く、神戸を聴く | SCHEDULE | KIITO https://kiito.jp/schedule/rental/articles/68925/

3.横浜関内でトーク

8/22 横浜サウンドスケープトークセッション 〜川崎義博・Marcos Fernandes・岩崎佐和・中川克志・中野圭とともに〜【オンライン視聴あり】 | Facebook https://www.facebook.com/events/1730259184215494/?ti=ls

4.Benjamin Piekutさんイベント

特別講義: ベンジャミン・ピケット「トランスーション:ヘンリー・カウ、ロック、インプロヴィゼンーション、実験音楽、サウンドアートの発展史 」 | 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 http://ga.geidai.ac.jp/2024/08/13/benjamin-piekut/

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日時:2024年9月3日(火)18:00-20:00
会場:東京藝術大学上野キャンパス 国際交流棟 4F GA講義室
報告者:ベンジャミン・ピケット(コーネル大学音楽学部教授)
登壇者:横川理彦(音楽家、After Dinnerなどに参加)、中川克志(横浜国立大学准教授)
司会:毛利嘉孝(東京藝術大学教授)
通訳:植田悠
主催:東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 毛利嘉孝研究室
言語:日本語/英語(逐次通訳あり)
本研究会はJSPS科研費基盤C24K03444「サウンド・アート勃興期における音楽と美術とサウンド・アートの関係性の解明」(研究代表者:中川克志)の助成を受けたものです。
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5.美学会で司会:10月14日一般E-2音楽3で司会

6.JASPM36で司会:11月30日個人発表Bで司会

7.12月16日:トーク@本町文化堂

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【大分類】トークイベント
【項目タイトル】中川克志『サウンド・アートとは何か』出版記念トークイベント
【日時・期間】2024年12月16日
【会場】和歌山市本町文化堂
【説明文】
本学准教授・中川克志の著書『サウンド・アートとは何か』(ナカニシヤ出版、2023年)の刊行を記念し、聞き手に奥村一郎(和歌山県立近代美術館・学芸員)を迎えて、和歌山市の文化的ハブとなりつつある本町文化堂でトークイベントを開催した。音楽ではない音を含む表現に対して使われるこの言葉を4つの領域に分けて概観する中川による講演の後、サウンド・アートのアクチュアリティをめぐりフロアとの活発な議論が行われた。
【添付画像の有/「241216_SAとは何かトークイベント241216_フライヤー_241121制作.jpg」】
【画像のキャプション、コピーライト表記】キャプションは「トークイベント・フライヤー」、コピーライト表記不要
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8.CAP ARTS STUDY 2024(2025年3月19日)で下田さんの聞き手役


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【大分類】公開講座
【項目タイトル】人と場所(神戸)と状況2-1970s~1990s
【日時・期間】2025年3月19日
【会場】Urban Picnic(神戸)
【説明文】
C.A.P.(特定非営利活動法人 芸術と計画会議)主催による全36講座ARTS STUDYの一回に、本学准教授・中川克志が聞き手として参加します(この文章を書いているのは2025年2月7日です)。参加するのは、下田展久(XEBEC元ディレクター)が講師を務める「XEBEC と神戸」(ポートアイランド)の回です。阪神淡路大震災から30年の今年、戦後から50年間の間に神戸の現代アートがいかなる展開を経てきたかを辿る同講座において、サウンド・アートが果たした役割について諸々紐解く予定です。
【添付画像の有無/ファイル名】「250319_ArtsStudy.png」
【画像のキャプション、コピーライト表記】キャプションはお任せします、コピーライト表記は不要
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参考

I am alive.: 自分への励みと促しとして、2024年度の仕事と2025年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2025/04/20242025.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2023年度の仕事と2024年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2024/04/20232024.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2022年度の仕事と2023年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2023/04/20222023.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2021年度の仕事と2022年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2022/04/20212022.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2020年度の仕事と2021年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2021/04/20202021.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2019年度の仕事と2020年度の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2020/07/20192020.html
I am alive.: 自分への励みと促しとして、2018年の仕事と2019年の予定(願望)の備忘録 https://after34.blogspot.com/2018/12/20182019.html

お知らせ:「MIMINOIMI – Ambient / Week – 2025」のDAY2(2025年5月6日(火・祝))にトーク出演します。

MIMINOIMIさん(https://www.miminoimi.me/)からお声がけいただき、都市型アンビエントフェスティバル「MIMINOIMI – Ambient / Week – 2025」第3弾"Sense of Gradation"にトーク出演させていただくことになりました。概要は以下の通り。


イベント名:サウンド・アートにとってアンビエント・ミュージックとは何か 〜環境に向かう音響芸術の系譜〜
日時:2025年5月6日(火・祝)DAY2 Open 16:00 / Start 17:00
会場:PHYSICAL STORE (ORGANIC MUSIC + PLANET BABY, 下井草)(https://organicmusic.jp/
出演者:中川克志(レクチャー、トーク)、Chee Shimizu(トーク、DJ)
チケット代:¥2,000+1drink (https://miminoimi20250506.peatix.com/)

「著書『サウンド・アートとは何か』により、サウンドアート研究を世の中に印象的な形で提示した、音響文化論を専門とする中川克志氏を迎え、レクチャー「サウンド・アートにとってアンビエント・ミュージックとは何か〜環境に向かう音響芸術の系譜〜」を開催します。
サウンド・アートと、ある種の共通点を持つと考えられるアンビエント・ミュージックですが、実際どのような関係性を持っているのかが解説される予定です。また、トークの後には、東京のDJシーンにて特異なポジションで活動を続けるChee Shimizu氏と中川氏との対談が予定されており、最後にChee氏がサウンドアートをテーマにした特別なミュージック・セレクトをお届けします。」
とのことです。
他の日と違って中川の出演回はトーク主体ですが、Chee Shimizuさんのお店でDJもあるようです。
みなさま、どうぞおいでください。


MIMINOIMIさんは、面識はないですが、何度かこの「都市型アンビエントフェスティバルをやっていて、継続できるってすごいな、と思ってました。お声がけいただいて光栄です。毎週ポッドキャストも作ってるし(https://soundcloud.com/miminoimi)、この一週間のお祭り以外にも頻繁にイベントやってるし、すごいな、と。
今回の「MIMINOIMI – Ambient / Week – 2025」は2025年5月5日(月・祝)~11日(日)の期間に開催され、テーマは「Sense of Gradation / グラデーションの感覚」とのこと。そして「本イベントは、音楽のフェスであると共に、音や音楽を起点に未知の感覚を体験したり、新たな思考を育んでいく為の開かれた実験の場です。固定化したカテゴリーや二元論を超え、「グラデーション」に対しての感性を育んでいくことは、個々人が自身の感覚を開き、深い体験を得ていく上で重要な契機になるとMIMINOIMIは考えます」とのこと。企画者も出演者も来場者も一緒になって色々な刺激を感じられる場所を作り出そうとするイベント、に見えています。なので、なんか面白そうだなあ、と。
Chee Simizuさん(https://organicmusic.jp/pages/chee-shimizu)と初めてお会いできるのも楽しみです。実は韓国のAudible Futures(https://mrc.hanyang.ac.kr/audible-futures/)でやった発表でも、少しだけ言及させてもらいました。どうやらこれは、僕は今年こそ(環境音楽/Kankyō Ongaku」だけでなく)「アンビエント・ミュージック」について語るべし、ということなんだろうな、と思っています。まずはこの5月のイベントで、次は8月に台北で、そして来年デンマーク(https://rmc.dk/en/news/ambient-music-conference-2026-call-papers-performances)で。

→中川克志先生/「MIMINOIMI - Ambient / Week - 2025」のDAY2にトーク出演 - Y-GSC https://ygsc-studio.ynu.ac.jp/2025/04/miminoimi-ambient-week-2025day2.html